にきさんすけのバラエティショップ

ASD自覚者(確定診断未実施)が、映画や漫画等の感想を書いてます

読書・マンガ

KindleUnlimited会員ならこの漫画雑誌を読め! 「comicタント」紹介

沖田×華先生の「不浄を拭うひと」が連載されているコミック雑誌「comicタント」を紹介します。 現在Vol.42まで出版されていますが、かなり最近のバックナンバーまでなら無料で読むことが出来ます(ただしKindleUnlimited会員限定)。 comicタント Vol.1 作者…

北欧と日本のカルチャーギャップを、本人が漫画で表現 オーサ・イェークストロム:作 漫画「北欧女子オーサが見つけた日本の不思議」感想

スウェーデン出身の漫画家・イラストレーターのオーサ・イェークストロムさんが、自国と日本のカルチャーギャップについて描いた漫画の感想です。 kindleunlimitedなら無料です。 北欧女子オーサが見つけた日本の不思議 (コミックエッセイ) 作者:オーサ・イ…

映画評論家の力を見せつけてくれる、ホラー映画について語る良書 町山智浩:著「町山智浩のシネマトーク 怖い映画」感想

映画評論家町山智浩さんが書いた、ホラー映画について解説している本の感想です。 町山智浩のシネマトーク 怖い映画 作者:町山 智浩 スモール出版 Amazon <解説されている映画> ・ナイト・オブ・ザ・リビングデッド ・カリガリ博士 ・アメリカン・サイコ …

どうしようもない映画をガンガン斬っていく「映画考現学」 柳下毅一郎:著 「皆殺し映画通信」紹介

映画評論家・特殊翻訳家の柳下毅一郎さんが「映画考現学」の立場から主にマイナーな映画を掘り起こし、記録に留めようと試みた本を紹介します。 「皆殺し映画通信」は、Webマガジン「タグマ」で連載されています。 www7.targma.jp なお、単行本となった「皆…

昭和時代の学校という地獄をサバイブした発達障害者の壮絶な記録 作:沖田×華 漫画「ニトロちゃん みんなと違う、発達障害の私」感想

漫画家の沖田×華さんが、自身の中学生までの壮絶な体験を元に描いた漫画の感想です。 ニトロちゃん~みんなと違う、発達障害の私~ (光文社知恵の森文庫) 作者:沖田 ×華 光文社 Amazon <感想> この漫画を読むまでは、私の沖田さんに対するイメージは漫画「…

読了後作者が羨ましくなる愛の物語 卯月妙子:作 漫画「人間仮免中」感想

漫画家でエッセイストの卯月妙子さんが、自身の人生を描いた漫画の感想です。 人間仮免中 作者:卯月妙子 イースト・プレス Amazon <感想> なんというか、こんな事を書くと 「お前はこの漫画のいったいどこを見ているんだ!」 と、怒られるのかも知れません…

脚本の上手さが光るワニ映画 映画「クロール -凶暴領域-」解説(2019年公開)

ワニ映画の良作を、私が読んだ脚本や批評の本を参考にして解説してみます。原題の「Crawl」の意味は「クロールで泳ぐ」という意味と「恐怖などで鳥肌が立つ、総毛立つ」という意味のダブルミーニングになっています。 監督:アレクサンドル・アジャ 主演:カ…

小島慶子さんを理解するまでの旅 小島慶子:著 「おっさん社会が生きづらい」感想

元アナウンサーで現在はタレントでエッセイストの小島慶子さんが、5人の識者と対談した本を読んだ感想です。 おっさん社会が生きづらい (PHP新書) 作者:小島 慶子 PHP研究所 Amazon <感想> まず、この本を読むまで私は小島慶子という人をちょっとあんまり…

読み解く力を上げたくて 北村紗衣:著 「批評の教室 -チョウのように読み、ハチのように書く」感想

シェイクスピア研究者である北村紗衣さんの本を読んだ感想です。 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く (ちくま新書) 作者:北村紗衣 筑摩書房 Amazon <感想> いままでこのブログで映画や漫画、ドラマの感想を書いてきたのですが、自分の読み…

ASD関連書籍 男である自分の中にある女性性への気づき「自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界 幼児期から老年期まで」感想

作者自身がASD(自閉症スペクトラム障害)である著作を読んで気づいた事を書きました。 作者:サラ・ヘンドリックス 自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界 幼児期から老年期まで 作者:サラ・ヘンドリックス 河出書房新社 Amazon この本の内容は、男性特有…

毒親と世間様という、2つのディスコミュニケーションを生き抜いた苦闘の記録 作者:田房永子 漫画「母がしんどい」感想

いわゆる「毒親」と「機能不全家族」を扱った、田房永子さんの自身の体験を元に描かれた漫画の感想です。 母がしんどい【電子特典付】 (角川文庫) 作者:田房永子 KADOKAWA Amazon <感想> <おかしい母親の行動に巻き込まれ、悪影響を受ける作者> まずは、…

「加齢・嘘・空虚」そしていつもの「孤独」 作者:をのひなお「アシカノ」第6章「What a Wonderful World」感想

「明日、私は誰かのカノジョ」第6章「What a Wonderful World」の感想です。 収録されている単行本はこちら 明日、私は誰かのカノジョ(11) (サイコミ×裏少年サンデーコミックス) 作者:をのひなお 小学館 Amazon 明日、私は誰かのカノジョ(12) (サイ…

男女の貞操観念が逆転し、ホモソーシャルが「猿の惑星」的に逆照射される 画:万太郎 作:天原 漫画「貞操逆転世界第1巻」感想

男女の貞操観念が逆転した世界に「転生」してしまった ある女性が、その世界に馴染むための苦闘を描いた物語の感想です 貞操逆転世界1 (ヴァルキリーコミックス) 作者:万太郎,天原 キルタイムコミュニケーション Amazon <あらすじ> 主人公の市川さんは、入…

人類の悲劇の元は「善意による思考停止」 作:江川達也 漫画「マンガ 最終戦争論」感想

江川達也の漫画「マンガ 最終戦争論」の感想です マンガ最終戦争論 作者:江川達也 いろは Amazon 内容としては、太平洋戦争に敗けた日本で 戦争犯罪者として石原莞爾が検察団に尋問を受け 彼が「この戦争の一番の戦争犯罪人はペルリ(ペリー)だ」と 主張し…

「ポストトゥルース」と「So What?(それがどうした?)」 作:宮台真司「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」を読んで

日本もアメリカもそうなんですけどなんかね、もう駄目らしいんですよ。 宮台真司(去年、反知性主義者と思われる男に襲撃を受けたあの人)という社会学者が書いた「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」を読んだのですが。 私たちはどこから来て、どこへ…

「アシカノ(明日、私は誰かのカノジョ)」の「ゆあてゃ」について

「サイコミ」で連載されている漫画「アシカノ」ですが今、最終章「No Woman No Cry」に入っているみたいですね。 「雪で始まり雪で終わる」という、円環が閉じる構造の模様。 明日、私は誰かのカノジョ(1) (サイコミ×裏少年サンデーコミックス) 作者:をの…

血(チ。)の繋がりのない者たちによる知(チ。)識の継承と逃走劇 作:魚豊 漫画「チ。-地球の運動について-」感想

魚豊先生による疾走感あふれる漫画の感想です チ。―地球の運動について―(1) (ビッグコミックス) 作者:魚豊 小学館 Amazon <あらすじ> 15世紀前半の「P王国」では「C教」という宗教が信仰されていた そこでは地動説は異端であり研究するだけで 拷問を受…

メンヘラ女子の自己肯定と承認欲求 作:永田カビ「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」感想

永田カビ先生のレポ漫画の感想です さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ (文庫ぎんが堂) 作者:永田カビ イースト・プレス Amazon <感想> 以前読んだ永田カビ先生の漫画「迷走戦士永田カビ」 の作中で、上記の漫画が取り上げられていたので 購入して読ん…

「見た目重視社会」にさらされる我々 作:とあるアラ子 「ブスなんて言わないで第2巻」感想

とあるアラ子先生の漫画「ブス言わ(勝手に命名)」第2巻の感想です。 ブスなんて言わないで(2) (&Sofaコミックス) 作者:とあるアラ子 講談社 Amazon 第1巻の感想はこちら 2ki3suke.com <感想> <第8話「自分のためのメイク」> 梨花がプロデュー…

異世界転生物が、いつの間にかこんな事になっていたとは! 漫画「北斗の拳外伝 天才アミバの異世界覇王伝説」感想

漫画「北斗の拳」の敵キャラ「アミバ」を 主人公にした外伝の感想です 原案:武論尊・原哲夫 原作:錦ソクラ 作画:なっとうごはん 北斗の拳外伝 天才アミバの異世界覇王伝説 1巻 【特典イラスト付き】 (ゼノンコミックス) 作者:武論尊,原哲夫,錦ソクラ,なっ…

自分が「人間では無い存在」である事に気づかされてしまった 作:上野顕太郎 漫画「さよならもいわずに」感想

上野顕太郎先生が、妻を亡くした哀しみを 記録した漫画の感想です さよならもいわずに (ビームコミックス) 作者:上野 顕太郎 KADOKAWA Amazon <感想> まず、私は上野先生を知る事になったきっかけは 永田カビ先生の漫画「迷走戦士 永田カビ」で カビ先生が…

愛を求めて悪戦苦闘する、こじらせ系女子 作:永田カビ「迷走戦士・永田カビ」紹介

愛を求めて彷徨う、ひとりの漫画家の 魂の叫びを描いた漫画の紹介です 迷走戦士・永田カビ (webアクションコミックス) 作者:永田カビ 双葉社 Amazon <内容の紹介> 永田カビさんという漫画家さんを 私は知らなくて、kindle Unlimitedで読める無料 漫画を漁…

これは、私の為に書かれた物語 作:模造クリスタル 漫画「スペクトラルウィザード第1巻」感想

模造クリスタル先生のファンタジー漫画の感想です。 スペクトラルウィザード 作者:模造クリスタル イースト・プレス Amazon <感想> あらすじとしては、主人公のスペクトラルウィザード(以下スペちゃん)はかつて魔術師ギルドに所属していたが、そこがテロ…

「川尻こだまのただれた生活」のスピンオフ作品? 作:川尻こだま 漫画「真四角異世界暮らし」感想

Amazonの電子書籍で「0円(無料では無く0円)」で 読める漫画「川尻こだまこただれた生活」の作者 川尻こだま先生が、ゲーム「マインクラフト」のプレイ漫画の感想です 真四角異世界暮らし: 描き下ろし:エンダードラゴンしばく話 ゲーム漫画まとめ 作者:川尻…

猟師のルポルタージュ漫画 作:安島藪太 漫画「クマ撃ちの女」3巻までの感想🐻

安島藪太先生の、女性の猟師漫画3巻までの感想です クマ撃ちの女 1巻: バンチコミックス 作者:安島薮太 新潮社 Amazon クマ撃ちの女 2巻: バンチコミックス 作者:安島薮太 新潮社 Amazon クマ撃ちの女 3巻: バンチコミックス 作者:安島薮太 新潮社 Amazon <…

私たちが立っている(とされる)「地面」について 作:山本直樹 漫画「レッド 最終章 あさま山荘の10日間」感想

山本直樹先生の「あさま山荘事件」の顛末を描いた漫画の感想です。 レッド 最終章 あさま山荘の10日間 (イブニングコミックス) 作者:山本直樹 講談社 Amazon ja.wikipedia.org まず、この漫画の前日譚と言うか、この事件にいたるまでの経過を綴った漫画が…

何故か読んでて涙が止まらなくなりました 原作:春原ロビンソン 作画:ひらけい 漫画「姫様”拷問”の時間です11」感想

少年ジャンプ+に連載されている ほのぼのギャグ漫画11巻目の感想です 姫様“拷問”の時間です 11 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:春原ロビンソン,ひらけい 集英社 Amazon 2ki3suke.com もうこの漫画も11巻になるのに、いっこうに ネタが尽きないのは凄いで…

歳月を経ると見方が変わっていました 作:手塚治虫 漫画「火の鳥 黎明編」感想

手塚治虫の有名な漫画、「火の鳥」を 久しぶりに読んで気づいた事を書いてみます 火の鳥 1 作者:手塚治虫 手塚プロダクション Amazon kindleunlimitedの漫画を漁っていたら 「火の鳥 黎明編」が出て来たので 久しぶりに読んで見るかと思い読んで見ました そ…

酒場で繰り広げられる、オフビートギャグ漫画 作:市田 漫画「酒場の女」感想

酒場が舞台のオフビートギャグ漫画の感想です 酒場の女 作者:市田 Amazon 酒場に勤める(オーナーに雇われている)女性が 酒場で繰り広げられる日常、というか すっとぼけたギャグが描かれていて ちょっと星新一のショートショートみたいな テイストも感じま…

心身ともにハードワーク 作:沖田×華 漫画「不浄を拭うひと1巻」感想

特殊清掃会社に勤めている会社員のお仕事漫画です。 不浄を拭うひと (1) (本当にあった笑える話) 作者:沖田×華 ぶんか社 Amazon <感想> いわゆる「お仕事まんが」のカテゴリーのこの作品内容が内容なので、絵柄がリアリティ寄りだったらとても見れないグ…