「女性の幸せ」って何なんだろう?と問いかける漫画です
<あらすじ>
世界5か国の女の子のエピソードが
載っていて彼女たちの視点で
その国の女性の生きづらさが
描かれます
<サッカーボールをけ飛ばす日(サウジアラビア)>
10歳のサルマはお父さんとお母さんと暮らしている
ミサンガ作りにハマっていてもっと上手く作りたいけど
どうすればいいのかわからない
そこでお父さんが「遠い親戚のおばさん」アミーラを
紹介してくれてアミーラの元に通うのだが…
<しかめっつらとメガネ(モロッコ)>
ハビーバの家におばあちゃんの古い友人シャマおばさんが
やってくる
シャマおばさんはハビーバや姉のレイラにいちいち
「女の子はこうあるべき」と小言を言う
しだいにシャマおばさんの小言を受け流すようになるが
ある日シャマおばさんの秘密を知ってしまい…
<大きなお家のお嬢さん(インド)>
カンティは母親が再婚し貧しい暮らしから
豪邸に移り住む
家庭教師のアーシャまで雇ってもらうが
ある日からアーシャの様子がおかしくなったことに気づき…
<おばあちゃんとママとパパ(日本)>
まりえはお母さんとおばあちゃんの輝子さんと3人暮らし
パパは離婚して2か月に一度たまに会っている
お母さんとおばあちゃんはたまに意見が食い違う
2か月に一度パパに会う日にパパは男女平等を主張しているが…
<はじまりの日(アフガニスタン)>
2002年3月、タリバンから解放された首都カブールで
ムルサルとナフィサはタリバンが居た
時の大変さを話している
女性にも学校が解放されノートと鉛筆を渡されて喜ぶ
そして2人は将来について語り合う
だが2021年にアフガニスタンは…
<感想>
最初読んだとき日本以外のエピソードは
ひとつの国の話だと思っていたのですが
改めて読み返してみると5か国のエピソード
だったんですね😅
各エピソード結構ツライ境遇の人たちが
多いのですが、やまじえびね先生の描き方がソフトなので
すんなりと話に入っていけます
目次も読まずに読み進めていったので
「外国の女性たちってゆがんだ制度に振り回されて大変だなー」
などと感じてエピソード3まで読了していたら
エピソード4で日本の女性の話が出て来て
えびね先生に「日本でも女性は大変なんだよ!😠」と
叱られた様な気がしました(-_-;)
どのエピソードでも「女性はこうあるべき」という
決めつけや、その国の制度上の制約が描写されていて
登場人物によってはその決めつけや制約をやむを得ず受け入れて
(生きる為に、生きづらくならない為に)
人生をやりすごそうとしています
それを少女の視点で語られるのですが
この漫画を読んだ少女達、もう少し広げると
「抑圧された人達」に向けて
「これっておかしいよね?」と訴えかけてるのでは
ないかと感じました
うーむ、やはり私が男性だからなのか
あまり上手く感想を書けてない気がします(;'∀')