にきさんすけのバラエティショップ

ASD自覚者(確定診断未実施)が、映画や漫画等の感想を書いてます

全体に漂う日本の1980年代感 映画「猟奇的な彼女」感想

初めて韓国映画の感想をアップします(^^ゞ

<あらすじ>

大学生のキョヌ(チャ・テヒョン)は地下鉄の

ホームで酔っ払っていた「彼女(チョン・ジヒョン)」に出会う

やたらに過激な言動を繰り返す彼女に困惑するキョヌだが

 

やがて彼女に惹かれていく、だが彼女にはある秘密があった…

<感想>

観ている途中まで私はこの「彼女」がキョヌの

脳内で作り出された歪んだ願望なのかと思っていたんです

 

なぜかというとキョヌは子供の頃

女として育てられていて

恋愛漫画のヒロインに憧れている

 

そして現実のキョヌは見ていてイライラ

するほど情けない男として描かれていて

自分でも自覚しているので

「子供の頃女として育てられ」て「恋愛漫画のヒロインに憧れている」事

「登場人物に名前があるのが主人公のキョヌだけ」ですし

 

彼女が劇中やたら過激な言動を繰り返すのは

キョヌが自分自身を𠮟咤激励していて

実は最初から彼女なんかいなかったという

オチなのかな?と読んでいました

 

まあ物語が進行していくうちにそういう

話では無くて、彼女は実在していて

他の男と見合いのシーンでキョヌが彼女を

思っている事がわかりいい雰囲気になります

 

彼女がやたらキョヌを殴ったり叩いたりするのは

彼女の愛情表現なんでしょうけど

そうなるとタイトルは「不器用な彼女」じゃないのか?

 

と考えたのですが、どうやらこの映画で「猟奇的」の言葉の

意味が「かわいらしい、いたずらじみた」に変化した

みたいなので、彼女の暴力シーンは「コイツぅ♡」っていう

ふるまいと受け取ればいいんですよね?

 

まあ「リア充爆発しろ」と言っておきます(;^ω^)

 

ですが彼女は山でデートしているときに

「私 立ち直れないの 人とは違うと思っていたのに」

「2年後に木の下で会いましょう」と言って

木の下にタイムカプセルを埋めて、お互い別々の電車に乗って別れる

 

文字通り同じ電車に乗れず「すれ違う」のでこれで

終わっちゃうのかな?

と観ていたら「延長戦」の文字

 

最初は打ち返せなかったスカッシュの球を

返せたり剣道や水泳も本当に少しだけ上手くなっていて

成長しているので、キョヌは失恋を経験して

前に進むのかなと思ったら

 

彼女を忘れられなくて、彼女との思い出をネット小説に

アップすることで彼女の夢を共作という形で

叶える(彼女はシナリオライター志望)

 

2年後、キョヌは木の下に埋まった

タイムカプセルを掘り出し中にある手紙を読む

 

彼女は過去に男と付き合っていたが

彼の事が忘れられない

 

死別したから

 

キョヌと出会い心を通わせれば

彼を忘れられると思ったが

 

「立ち直れない」

そしてキョヌに会うことも無くイギリスに留学

 

死別した彼の母親に会った時に

彼女がいとこを紹介するんですけど

なんとそれはキョヌだった!

…はあ(;'∀')

 

正直延長戦当時は賛否両論あったんじゃないかと

推測します

 

たぶんハッピーエンドにした方が興行的にいいだろうと

いう判断があったのかと

 

<見所>

・ネットと携帯があるのを除けば映画全体に

 日本の1980年代の空気を感じるところ

チョン・ジヒョンがひたすら可愛い

 彼女の魅力があったからこの映画は成功したんですね😊