にきさんすけのバラエティショップ

通販商品やいろんなカルチャーを紹介してます

「ナメてた奴が実は殺人マシーンもの」闇の仕置人誕生譚 映画「イコライザー」感想

デンゼル・ワシントン主演のアクション映画です

 

<あらすじ>

ホームセンターで働いているマッコール(デンゼル・ワシントン

はみんなから慕われている

 

深夜では24時間営業のダイナーで読書をしている

そこで知り合った売春婦のアリーナ(クロエ・グレース・モレッツ

と親交を結ぶ

 

歌手になりたいアリーナであったが

ロシアンマフィアに脅されていて今の仕事を辞められない

ある時客に暴力を振るったとしてその事の見せしめに

重傷を負わされる

 

それを知ったマッコールはマフィアのいるところに

行って金と引き換えに彼女を開放するよう

要求するがマフィアは拒否

マッコールは彼らをあっという間に殺してしまう

 

そうこうしているうちにモスクワにいる元締め

プーシキンがケジメをつける為に

スペツナズのテディ(マートン・チョーカシュ)を

送り込むが…

<感想>

まず冒頭マーク・トウェインの言葉から始まります

「人生で最も大切な日は、生まれた日と生まれた理由が分かった日だ」

 

朝、アラームが鳴っていますがマッコールは既に起きていて

身支度を整えてる

 

このきっちりと「整えている」ことがこの男の特徴であると

示しています

 

その後職場に向かい「ホームセンター」に勤めていますが

もうこの時点でやばいというか

「絶対ここの製品がなにがしかのシーンで使用されるんだろうなー」と

不穏な気持ちに(^^ゞ

 

24時間営業のダイナーでアリータと親交を結ぶシーンで

読書をしているんですが、マッコールはどうやら眠れないから

そこにいるしかなくて読んでいる本が「老人と海」で

マッコールは「自分以外の者にはなれない」という

 

このセリフは後で生きて来るとして

アリータは歌手になりたいが、今の仕事は強制されていて

本当は歌手になりたい

 

その後客に暴力を振るったとして見せしめに重傷を負わされ入院

 

それを知ったマッコールがロシアンマフィアの元に向かって

交渉してそれが決裂して、彼らを倒すまず最初のアクションシーンですが

ここで画面の色調が変わり点滅しているのは、マッコールが

彼らをどういった手順で始末するのかを演算しているんですよね

 

そして文字通り彼らを秒殺(19秒で)

ここでこの映画が「ナメてた奴が実は殺人マシーンもの」

であるとわかります

 

これは日本だと「座頭市

韓国では「アジョシ」

 

アメリカでは「ジョン・ウィック」「96時間」があります

 

 

どういうジャンルの映画かといいますと

まわりが「コイツたいしたことねえなー」と舐めてかかって

いたらソイツの正体が殺人マシーンだった!

というものです

 

ぱっと見たいしたことない奴が

実はすごい奴だったという落差が面白いんですよね

 

それで虫の息になったマフィアが「お前何者だ」と問います

この「お前何者だ」ってセリフこの後数回出て来ますが

 

これは実はマッコールが自身に問うているんですよね

 

悪徳警官を懲らしめる場面でも同じセリフ

 

その後職場のホームセンターで強盗がこっそり

女性店員を脅してお金と自分の指輪を奪われそうに

なるシーンですが、ここでまたマッコールが「演算」を

しようとして画面の点滅が開始されちゃうんですけど

もうここまで来るとちょっと笑っちゃうんですよねw

 

そこで子供が出て来てここでは殺らず

のちにホームセンターにある製品で闇に葬った事が暗に示されてます

その製品元の場所に戻すんですけど、その製品買いたくないですねー😅

 

ロシアンマフィア側が異変を察知してモスクワから

スペツナズのテディを呼び寄せて事態が大きく

なっていきますが

 

マッコールが送電線の作業員に扮した殺し屋を

始末してついでにテディの写真を撮ってからが

「え、こいつ何者?」と観客も訪ねてしまいます

 

どうやらマッコールはもと海兵隊員の凄腕の特殊工作員

妻の死を機に引退していた事が明かされます

「君の葬儀はよかった」という台詞から死を偽装して

行方をくらませていた様子

 

ここで3人が食事をするシーンは彼らは敵対していない

事を「フード理論」で説明できます

 

そしてテディが食事をしているシーン

「相方は戻らない」とマッコールがやってくる

もちろん一緒に食事をしないことからもこのふたりは

わかりあえない

 

テディの「俺の目に何が見える、お前のことなどなんとも思っていない」

マッコールも似た様なセリフを言うのは二人が似たもの同士だから

マッコール「雨ごいをするならぬかるみを覚悟しろ」という

格好いいセリフですが、引用元はわからなかったです(-_-;)

 

そしてテディはボスのプーシキンに急かされ

テディは「くたばれ偉そうに」という

これはテディは所詮雇われの身であることがわかります

 

ホームセンターで職員を人質に取り、マッコールを

おびき寄せて始末しようとしますが

その中でなんか特徴的な髭のキャラがいるのはちょっと笑えますw

 

もうホームセンターを戦場に選んだ時点で

「みんな逃げてー」なんですけど

絶対そこの製品を使って殺戮が行われるじゃないですか!

 

案の定「消火器で撲殺」「有刺鉄線で絞殺」「電動ドリルで後ろから…」

「農薬?をレンジにチンして爆発」「ネイルガンを人に向けて撃っちゃう」とか

バラエティに富んだ暴力シーンで楽しませてくれます

 

さきほど挙げた「特徴的な髭のおっさん」だけが少し善戦して

マッコールを苦しめるんですが

 

そこでピンチになったマッコールを助けるのが

最初だらしなくてマッコールに助けたもらっていたラルフィなのは

上手い演出ですね😊

 

テディにトドメを刺すときにもまた「お前は何者だ」と問われます

 

マッコールはテディを始末したのちそこを去るのですが

ラルフィとはドア1枚隔てた状態で別れる

これは二人の住む世界が違うんですよね

 

最後モスクワ、プーシキンのところに行ってとうとう

「頭をつぶす」んですがそこでもまた

「お前何者だ」と問われます

 

そしてついにマッコールは自分が何者かを自覚するんです

老人と海」のシーンでもあったように

「自分以外の者にはなれない」でアリーナは「なりたい者になる」

けどマッコールはこういったことしか出来ない

 

そしてまた24時間営業のダイナーに戻って来て

読む本が変わっている

 

タイトルは「見えない人間」

内容が「冷静・博識・理路整然で自己認識が出来ているアフリカ系アメリカ人

自分の居場所を探す」という物で、ここでマッコールが

「見えない人間」となって人知れず悪を始末する街の

イコライザー(歪みを補正するという意味がある)」になる決心をするという

闇の仕置き人の誕生譚であったのだということが分かります

 

監督が「リプレイスメント・キラー」のアントワーン・フークワで

なんというか成長したなーって感じがしましたね(←上から目線w)

 

ここから「ナメてた奴が実は殺人マシーンもの」を

見始めて他の映画を確認するのも面白いです、おススメです\(^o^)/