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<無料>kindleunlimitedおすすめ 朝田ねむい著 BL漫画「Loved Circus」感想

kindleunlimitedなら無料で読める、朝田ねむい先生のBL漫画の感想です

<あらすじ>

地味で平凡なサラリーマン・ケイは、全てを

投げ打って惚れた風俗嬢を借金から救おうとするも、投資に失敗

人生に絶望したまま自殺を図るが死にきれず、

次に目を覚ますと、そこはゲイ向け風俗店(サーカス)の店内で…!?

ワケあり男4人がサーカスで共に暮らし、働き、

それぞれの愛や生き方を見つけていくー

「どこでだってよき人生は送れるんだよ、心次第さ」

(↑コミックスのストーリー紹介ママ)

 

<感想>

朝田ねむい先生の漫画は「スリーピングデッド」の上巻を

読んだだけでしたが、この漫画はこの巻で完結しています

 

あらすじを読むと、なんかいわゆる「ぐへへ」的な

陰惨な展開になるなかなと危惧してましたが

そんなことはなく面白いです

 

「やさしい世界」とすら言えそうなテイスト

 

最初、ケイは「サーカス」に借金返済の為に働く事になり

そこで「シロ」という超然とした様子の男性に会う

 

サーカスというからには見世物がありますが

それはケイ達が相手にするお客さんであり

この物語そのものでもあります

 

お客さんの中には過去につらい体験をして

精神に異常をきたさない為に、サーカスを利用しているという

人もいて、サーカスがセラピーの役割を果たしています

 

それはサーカスのメンバーも同様で

4人はそれぞれ問題を抱えていますが

「どこだってよき人生を送れるんだよ、心次第さ」

とあらすじにあるとおり

ひとりまたひとりと自分の問題に向き合い

サーカスから「退場」していく

前に進むために

 

お話の終盤、シロは超然とした男では無くて

サーカスから出られない、か弱い存在だとわかって

彼がいちばん問題に向き合っていなかった存在だったと

物理的には外出してはいるが、サーカスに依存しているんだと

 

団長夫婦はシロを「守るために」サーカスの中に保護していたのが

明らかになる

 

こんな事いつまでも続けられないのはわかっているけど

夫婦にはどうしようもない

 

そこで初心な、無垢な存在のケイがサーカスに

閉じこもっているシロを救い出す

 

逆上した客に刺されて出血したのは

「毒が抜けて前に歩き出せるようになった」ということ

でも物理的には歩けなくなってしまう

 

だが、ケイという「他者」のつながりと助けで

二人で歩みだしサーカスから「退場」し

文字通り物語の「幕が閉じて」END

 

うーむ、やっぱり上手いですよこの人

このまんま映画化してもイケますよね?

 

なんで一般商業誌で描かないのか不思議です

 

BLだからと食わず嫌いにならずに

kindleunlimitedに入っているなら

読まないと損です、おススメです\(^o^)/