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アカデミー賞短編映画賞受賞 どうか俺を犬の待つ家に帰らせてくれ Netflix 映画「隔たる世界の2人」感想

いわゆる「ブラック・ライヴズ・マター」がテーマ

の、32分のタイムループ物です

 

<あらすじ>

イムループに閉じ込められた男が

愛犬の待つ自宅に戻る途中で、警官ともめて

殺される恐怖を何度も繰り返す

<感想>

イムループ物は好きなジャンルですが

普通この手の映画だと、主人公はタイムループを

抜けられて物語は終了するのですが

まるで死に覚えゲーみたいに何回も白人警官に

理不尽ないちゃもんをつけられて殺されます

 

またその白人警官がナチっぽい表情で

本当に嫌な感じなんですよ

 

主人公のカーターは何回も殺されては

朝起きたところから繰り返して

なんとかこのループを抜け出そうと試行錯誤して

白人警官メルク巡査と話し合う事で

状況を打開しようとします

 

家までパトカーに乗せてもらい

メルクは運転席、カーターは後部座席でそこは

捕まった人が座る場所、溝は埋まっていない

みたいだが会話が弾んで悪くない雰囲気

 

そして家のすぐ近くまで到着して、カーターは

メルクと握手して帰宅しようとするが

ここでメルクが突如拍手して「名演だったよ、楽しませてもらった」

と言い放ちます

 

なんとメルクもタイムループしていた!😩

また射殺されるカーター

 

また最初に戻ってカーターが「俺は絶対に犬の待つ家に帰る」

と観客に向かって宣言してEND

 

そこから理不尽に殺された黒人たちの名前が

何人もリストアップされていき

 

最後に「ジョージ・フロイド、買い物に出かけていた」

彼は警官が上に乗っかって窒息死させられた人

カーターがいちばん最初にされた殺され方はジョージが

された事を再現していた事がわかる

 

カーターがタイムループで何度も殺されるのは

現実に理不尽に殺害された黒人達がいた事を

観客に伝える為、彼らを追悼する為

 

ブルース・ホーンズビーの「ザ・ウェイ・イット・イズ」が流れる

youtu.be

歌詞は著作権の関係で自分で検索してください

 

スタッフロールの最後に2パックの言葉

「隔たる世界の2人ではなく、一人の人間として俺を見てほしい」

トゥパック・グレイテスト・ヒッツ

トゥパック・グレイテスト・ヒッツ

  • アーティスト:2パック
  • ユニバーサル ミュージック
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カーター役のジョーイ・バッドアスはラッパーでもあり

影響を受けたアーティストの一人である

射殺された2パックへ哀悼の意を表しているんですね

 

youtu.be

映画のタイトルは、もちろん白人と黒人の

人種間の軋轢を表しています

 

「ブラック・ライヴズ・マター」とは

アメリカで2013年からSNSで始まった

黒人が白人から理不尽な仕打ちを受けたことに対する

反抗運動で(通称BLM)、2020年には全米各地に広がったもの

 

つまり「俺たち私たちは、あなたたちと同じ人間なんだから

平等に扱って欲しい」という当たり前の事を訴えかけている

映画ですが、それを表現しなければならないほどアメリカでは

分断が深刻化しているということ

 

これは人種間の問題に限らず、支持政党や政策でも対立が

あるのが現状ですよねー…

 

これはアメリカだけの問題でも無くて、もちろん

世界のどの国でもある問題なので、だからこそ

アカデミー賞短編映画賞も納得

 

<終わりに>

「ちょっと短編映画観てみるか」と軽い気持ちで

観始めたら、なんかガツンとやられましたね!

おススメです\(^o^)/