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ミステリーというジャンルで遊び、ジャンルを破壊する Netflix 映画「ナイブズ・アウト: グラスオニオン」感想

ダニエル・クレイグ主演のミステリー映画です

 

youtu.be

 

<あらすじ>

ギリシャに集まったテクノロジー界の大富豪と

癖の強い友人たち

そこに現れた世界的に有名な名探偵ブノワ・ブランが

彼らにまつわる謎の真相をひとつひとつ

解き明かしていく

 

<感想>

Netflixの映画トップ10で1位だったので

視聴しました(2022年12月28日時点)

正直監督、脚本が「スターウォーズEp8」で

盛大にやらかしたライアン・ジョンソンなので

若干の地雷臭がして、観る前は不安でした

 

ですが今作はそこそこ楽しめました

億万長者マイルズ・ブロン(エドワード・ノートン)が

自分の島に友人たちを招待して殺人ミステリーゲームを

開催しようとしたら、そもそも招待していない

ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)が

すぐに謎を解いてしまう

 

そこからさらにこの映画のメタ構造にまで

言及するので「ん?、なにこれ?」って感じ

まあここらへんはミステリーというジャンルを

茶化しているというか遊んでいるんですよね😅

 

映画開始10分くらいで、ロックダウン下の

ブノワがリモートで「Among Us」を遊んでいますからね

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このゲームの内容はWikipediaで調べて貰えれば

わかると思いますが、もう完全にここで

映画のネタ晴らししてたんですよねー(;^ω^)

内容がこのAmongu Usそのまんまだったという…

 

「この映画エンタメなんで、人死んじゃったりするけど

深く考えずに楽しんでねー」ていう告知😅

 

原作無しのミステリー映画なので

謎が明かされる箇所では伏線だったシーンを

わざわざ再現しますが、それならそれで視聴者に

遡らせばいいのに、そこらへんはちょっと

スマートさに欠けているなと

 

ミステリーの常道としては、最後犯人が見つかり

警察が出て来て犯人を逮捕で終了なんですけど

そうはならず、犯行を証明する決定的証拠を

突きつけるが犯人に処分されて、関係者の大半は

犯人の利害関係者なので証言も拒否され万事休す

 

正直ここらへんツメが甘いと思ってて、犯人と距離を

取って会話して、スマホのアプリをライブカメラとかに

して世界中に拡散すれば問題なかったですよね?

 

こういう島を舞台にした「クローズド・サークル」ものなら

なんらかの事情でスマホが使えないならわかりますが

この作品ではSNSが重要なアイテムであり伏線でも

あるのでスマホも普通に使えるし、通信も可能なので

ここらへんはツッコミどころですよね

 

そこからの結末は犯人が言うところの非常に

「パンキッシュ」で、因果応報になります

ある有名な絵画がひどい目にあっちゃう

フィクションだから許される内容(;'∀')

 

ブノワが「この庭は禁煙です」というアナウンスが

あるのにも関わらず葉巻を吹かし「破壊だな」と

つぶやくのは、この映画がミステリーというジャンルの定型を

破っているんだよって事ですね

なにせ〇〇〇〇〇の〇〇に手を貸していたんですから

 

<終わりに>

舞台となったプライベートアイランド

の別荘で、リゾート気分を味わえる

点は良かったかなと(撮影はギリシャで行われた)

 

私的には主演のダニエル・クレイグといえば

やっぱり007のジェームズ・ボンド役だと思ってて

スカイフォール」がダニエル・クレイグ版ボンドでは

最高傑作でしたね

 

この「ナイヴズ・アウト」ではなんというか

明るく、能天気とすら感じる人物造形で

ジェームズ・ボンド役のプレッシャーが

強くて、そこからの解放感を味わっている

様に見えましたね

 

彼がボンド役を引退してからは

動向を追っていませんでしたが、このブノワ・ブラン役は

2作目で、既に2019年に第1作があったんですね

シリーズ化されるのかな?

 

ライアン・ジョンソン監督、脚本だからと

「アレルギー反応w」を起こさずに視聴することを

おススメします\(^o^)/