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画家と泥棒の不思議な友情物語 映画「画家と泥棒」感想

ノルウェードキュメンタリー映画です

 

画家と泥棒(字幕版)

画家と泥棒(字幕版)

  • バルボラ・キシルコワ
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<あらすじ>

2人の泥棒が絵画を盗んだ

裁判になるが2人は「覚えてない」の一点張り

そこで何故か画家は犯人の一人に

「あなたを描かせて欲しい」とお願いする

<感想>

まずこの映画、ドキュメンタリー映画です

ドキュメンタリー映画「風」ではなくて

登場人物は実名で、画家も泥棒も実在の人です

 

画家が、自分の作品を盗んだ泥棒の一人を

描きたいとお願いするのは

正直異常に感じました

 

どうも画家(バルボラ・キシルコワ)は

泥棒(カール・ベルティエ)に何か感じるところが

あったようで、普通そんなことお願いしないだろうに

 

バルボラはどうも暗いものに惹かれてしまう

性格のようで、彼女の好みの紹介や

元彼に暴力を受けていたことから、暗いものに

惹かれるというより引きずられてしまう気がしますね

 

そして彼を描いた絵を本人に見せるとカールは

泣きだします、これは「自分を描いてくれた」事は

「自分の存在を認識してくれた」ということで

だから涙を流したんだと

 

そして彼の生い立ちが語られますが

両親は離婚して父親に引き取られ

母と他の兄弟とはそれきり

頭が良く他の人を助けたりしたこともあったのに

どこかで道を踏み外した

 

心にトラウマを抱えていて、入れ墨は心の傷を象徴

クスリに溺れていてどん底の状態

 

ある日自動車で事故を起こして

1年の実刑を受けます

舞台がノルウェーなので刑務所の環境は非常にいい

パッと見刑務所に見えないくらい部屋がいい

 

そこでカウンセリングを受け、手に職をつけて更生する

 

盗まれた絵画はたまたまとしかいいようのない

感じで見つかって、展覧会をしようと思い

久しぶりに再会したカールと一緒に手伝って

 

最後の絵画は、最初はカールと当時の恋人が

モデルだったのに

バルボラとカールが一緒になった

絵に変化して終わります

 

「シネマ・ベリテ」という手法で撮影されているので

飾り気のない映画になっていて、音楽も静かなものを使用してますね

 

多分最近のメジャー系のエンタメ映画を観慣れていると

正直面食らうと思いますが

 

ドキュメンタリー映画でしか表現できない静かな感動を

呼び起します、おススメです\(^o^)/