音に反応する怪物との戦いを描いたサバイバルホラー映画です
<あらすじ>
人間の存在を音で感知する生物が突如出現
事故で聴力を失った女子高生アリーは
家族と共に逃避行するが…
<感想>
OP、リズミカルなハンマーで洞窟の壁を
打ち壊し、そこから異常生物「ベスプ」の登場
「ベスプ」はもろにコウモリをモデルにしてますね
場面変わって、女子高生のアリーが
聴力を失ったことを後ろの男子高校生に
からかわれている
父親から「お前は適応能力が高い」と
言われているのは伏線です
男子の同級生がわざわざ手話で
からかっているのはデリカシーが無い
男子は4人組で、そこにはアフリカ系の子もいるのに
他人の気持ちを推し量れないんですね…
ボーイフレンドのロブが後ろから目隠し(視覚をふさぐ)
して「だーれだ?」ってするけど、アリーは
手についたお菓子の臭い(嗅覚)で気づく
ここでアリーの感覚の鋭さを演出
次に、アリーの父親と職場の同僚グレンの
シーンから家に戻って家族が出て来て
登場人物の紹介
そして深夜にいきなり起こされて事態発生
一夜明けたら世界が大変な事になっていた
という描写は、ゾンビ物ではよくある好きな表現です
テレビのニュースやSNSでは衝撃映像が流れて
事態が深刻な状況である事を伝えている
一家は職場の同僚グレンと一緒に避難を始める
緊急報道後、地下鉄のシーン
赤ん坊を抱えた母親、案の定泣きわめく赤ん坊
そして…😱
ここは全部写さないですね、流石に全部見せたら
悪趣味ですし
車で避難するけど、こういった映画のお約束で
同じく避難をしようとしている
車で道路はごった返し
グレンが別のルートを道案内してくれる
グレンは、ヒューが子供にいじめられて
いたところを助けてくれたいい奴で
ベスプに襲われた時も自分が囮になって
家族を逃がしてくれる
家族は犬を一緒に連れて逃げているけど
犬は本能的に危険を察知する能力があるので
吠えてしまい有事の際は役に立つけど、この状況では
逆に居場所を知らせてしまうので
止むを得ずヒューは犬を見捨てる
ここまでで犠牲になったのが
赤ん坊を抱いた母親と赤ん坊、善人と犬(無垢な存在)で
世界が残酷なんだという演出
音に反応して襲うベスプだけど、この一家は
アリーが聴力を失った事で手話を習得していて
ベスプという「音に反応する怪物に適応している存在」で
平時にはハンデだった物が環境が変わる事で
有利に働いているんですね
音に反応する怪物と戦う映画と言えば
「ドント・ブリーズ」を思い出しますよねー😅
一家はバリケードで囲まれた家に入れて
もらおうと、侵入を試みるも
そこには老女がいて銃で脅される
なんか異様に用意周到なので、たぶんこの老女
以前からこんな感じなんでしょうね
老女はベスプの特性を知らなかったみたいで
声を出してしまいむしゃむしゃ食べられる(;'∀')
抜け穴がある事に気付いて一家は老女の家に
居候させてもらってひと段落
タブレットでロブと会話してロブの家族が
死んだ事を知って、状況が悪化していて
ここでちらりと「無神論者が生きたまま焼かれる」
というニュースが出て来ますが、終末観のある
映画ではよくあるあやしげなカルトが蔓延しているんだという伏線
「ミスト」でも出て来ましたねーこういうの😅
家族の一人が負傷したので薬を取りに街に向かわねば
ならず、アリーは父と一緒に薬局で薬を入手しに行く
薬局に生息しているベスプから逃れる時に
ヒューがスプリンクラーを起動させる為に
モップを燃やしたのは、スプリンクラー内に
「バイメタル」と呼ばれる熱で変形する金属が
内蔵されているので、それを変形させる為に
燃やしたモップを近づけているんですよね
帰り道にカルト教団のボスっぽい奴が立ちはだかって
筆談で「うちに来ない?」的に勧誘してきます
気味が悪いので、ここはいったんやり過ごしますが
ヒュー達が立ち去ってからカルトのボスが口を
開けてそこには〇が〇〇〇〇〇ている!
終盤こいつらとの戦いがメインで、やっぱり
「いちばん怖いのは人間」という手堅い展開で
いわゆる「いつもの」ってやつ
こいつら、やたらアリーに執着するのは
聴力を失った彼女をいけにえにすれば
この事態が解決するとか狂信しているっぽい
〇が無い、というかみずから〇〇したのは
「〇〇」を失う事で、おそらくカルト集団の所属の証かな?
一家はカルト集団が放った〇〇〇を使った
エグイ罠でベスプと人間の両方から襲撃を受けて
ピンチになりますが、ここでアリーは恐怖によって
聴力を取り戻して襲撃を切り抜ける
最後はベスプが寒さに弱い性質があるのが
分かって北に逃げ、ロブと再会してそこで
サヴァイヴしていくというEND
正味1時間24分くらいでここまで
観せてくれて、上手くまとまった良作でした
おススメです\(^o^)/