フランス・デンマーク共同製作のアニメ映画です
監督:レミ・シャイエ
<あらすじ>
19世紀のロシア、サンクトペテルブルクに住む
名門貴族の一人娘サーシャは、最愛の祖父
オルキンが北極点を目指して出向するのを見守る
数年後、船からの連絡が途絶え
乗員は全員死んだものと見做され
船を見つけた者には莫大な賞金が約束される
祖父オルキンの生死を確認したいあまり
サーシャは王子トムスキーのもてなし
を駄目にしてしまう
追い詰められたサーシャは、単身祖父の生死を
確かめに北極点に向かおうとする…
<感想>
まず視聴した人は「宇宙よりも遠い場所(通称「よりもい」)」
を想起するでしょうけど、「よりもい」が
「南極」に対し、こちらは「北極」となっております
尺が80分と短いのですごくテンポが速いですが
物語は過不足なく進行します
サーシャは貴族の娘なので世間知らずな
所があり、船に乗る為に大切な
イヤリングを乗船の駄賃として渡す
正直ここでいわゆる「ぐへへ」ポイントで
私の魂が腐っているのかも知れませんが
そういう系統の作品ではないので
ヒドイ目にあう事は無く、ただ置いて行かれます
途方に暮れるサーシャですが
出向まで待機していた食堂の女将オルガの
善意により,、そこで住み込みで働くことが出来ます
ここで2番目の「ぐへへ」ポイント、どうしても
ろくでもない想像をしてしまいますが(;'∀')
ここでもそんなことにはならず
1ヶ月の間働く事で、彼女は鍛えられ世間を
知るんですね
ここで彼女がもともと適応能力が高い女性である事が
描写されます
そして航海から帰って来たノルゲ号に
ラルソンが、イヤリングをギャンブルでスッた
こともあり、乗せてもらって旅が始まります
ここでまた「ぐへへ」ポイント
男だらけの船内に若い女性が一人で
乗り込むのを見ていると、どうしても
観ていて心配になって来ますが、ここでも
大丈夫でした😅
船内の脇へ追いやられたサーシャですが
ここでもまた彼女の適応能力を発揮して
ロープの結び方を独学して、嵐の際に
トラブルを解決しますが、船員の大半は
彼女を認めない
そして北極に到着しますが、ここからが本番
彼女の提案でダヴァイ号を目指しますが
ラルソンのミスでノルゲ号を失い、食料不足で
船員たちが争い始めます
サーシャは貴族の娘なのでこんな光景見た事ないでしょうね
サーシャは船員に「お前のせいでこうなったんだ!」
と責められ、落ち込み吹雪の中を進んで行きます
吹雪を抜けた先になんと祖父が氷漬けで座っている!
祖父の傍らにあった航海日誌でサーシャは
事の顛末とダヴァイ号の位置知り、ホッキョクグマを倒した事で
食料不足も解決した一行はダヴァイ号を目指し
とうとう発見する
船内にある祖父の部屋で自分の子供の頃の
写真が置いてあるのは「時が止まっている」という事で
彼女が見つける事で凍った写真が解け、時間が進む
つまり「祖父の死を確かめ、受け入れて彼女が前に進む」演出
エンドロールでダバイ号はサンクトペテルブルクに戻り
対立していた父と和解し、トムスキーの考えが
間違っていた事が証明され、北極点にある
オルキンが立てた旗が風に飛ばされてEND
<終わりに>
正直周囲の善意、特に食堂の女将オルガが
いい人じゃなかったらこの話詰んでいるんですよね😣
まああまりハードコアな内容にしても
アレなんでしょうけど
たったの80分でこれだけの内容を
見せてくれるので、驚くというか
感心しています
冬の寒いこの季節、あえて寒いところに行く
アニメを観るのもいいですね!おススメです\(^o^)/