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「ぐへへ」があったら詰んでいた? 海外版「よりもい」 映画「ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん」感想(2016年公開)

フランス・デンマーク共同製作のアニメ映画です

 

監督:レミ・シャイエ

 

<あらすじ>

19世紀のロシア、サンクトペテルブルクに住む

名門貴族の一人娘サーシャは、最愛の祖父

オルキンが北極点を目指して出向するのを見守る

 

数年後、船からの連絡が途絶え

乗員は全員死んだものと見做され

船を見つけた者には莫大な賞金が約束される

 

祖父オルキンの生死を確認したいあまり

サーシャは王子トムスキーのもてなし

を駄目にしてしまう

 

追い詰められたサーシャは、単身祖父の生死を

確かめに北極点に向かおうとする…

 

<感想>

まず視聴した人は「宇宙よりも遠い場所(通称「よりもい」)」

を想起するでしょうけど、「よりもい」が

「南極」に対し、こちらは「北極」となっております

 

 

尺が80分と短いのですごくテンポが速いですが

物語は過不足なく進行します

 

サーシャは貴族の娘なので世間知らずな

所があり、船に乗る為に大切な

イヤリングを乗船の駄賃として渡す

 

正直ここでいわゆる「ぐへへ」ポイントで

私の魂が腐っているのかも知れませんが

そういう系統の作品ではないので

ヒドイ目にあう事は無く、ただ置いて行かれます

 

途方に暮れるサーシャですが

出向まで待機していた食堂の女将オルガの

善意により,、そこで住み込みで働くことが出来ます

ここで2番目の「ぐへへ」ポイント、どうしても

ろくでもない想像をしてしまいますが(;'∀')

ここでもそんなことにはならず

 

1ヶ月の間働く事で、彼女は鍛えられ世間を

知るんですね

ここで彼女がもともと適応能力が高い女性である事が

描写されます

 

そして航海から帰って来たノルゲ号に

ラルソンが、イヤリングをギャンブルでスッた

こともあり、乗せてもらって旅が始まります

 

ここでまた「ぐへへ」ポイント

男だらけの船内に若い女性が一人で

乗り込むのを見ていると、どうしても

観ていて心配になって来ますが、ここでも

大丈夫でした😅

 

船内の脇へ追いやられたサーシャですが

ここでもまた彼女の適応能力を発揮して

ロープの結び方を独学して、嵐の際に

トラブルを解決しますが、船員の大半は

彼女を認めない

 

そして北極に到着しますが、ここからが本番

彼女の提案でダヴァイ号を目指しますが

ラルソンのミスでノルゲ号を失い、食料不足で

船員たちが争い始めます

 

サーシャは貴族の娘なのでこんな光景見た事ないでしょうね

 

サーシャは船員に「お前のせいでこうなったんだ!」

と責められ、落ち込み吹雪の中を進んで行きます

吹雪を抜けた先になんと祖父が氷漬けで座っている!

 

祖父の傍らにあった航海日誌でサーシャは

事の顛末とダヴァイ号の位置知り、ホッキョクグマを倒した事で

食料不足も解決した一行はダヴァイ号を目指し

とうとう発見する

 

船内にある祖父の部屋で自分の子供の頃の

写真が置いてあるのは「時が止まっている」という事で

彼女が見つける事で凍った写真が解け、時間が進む

 

つまり「祖父の死を確かめ、受け入れて彼女が前に進む」演出

 

エンドロールでダバイ号はサンクトペテルブルクに戻り

対立していた父と和解し、トムスキーの考えが

間違っていた事が証明され、北極点にある

オルキンが立てた旗が風に飛ばされてEND

 

<終わりに>

正直周囲の善意、特に食堂の女将オルガが

いい人じゃなかったらこの話詰んでいるんですよね😣

 

まああまりハードコアな内容にしても

アレなんでしょうけど

 

たったの80分でこれだけの内容を

見せてくれるので、驚くというか

感心しています

 

冬の寒いこの季節、あえて寒いところに行く

アニメを観るのもいいですね!おススメです\(^o^)/