アメリカの現状を痛烈に皮肉ったドラマです
原作のコミックはこちら
<あらすじ>
巨大企業ヴォートに雇用されている200人の
ヒーローは、各地で活躍しアメリカ政府や他国から
恐れられている
その中でも特に人気のある7人は「セブン」と呼ばれ
ヒーロー界を代表する存在
主人公のヒューイ・キャンベル(ジャック・クエイド)は
恋人のロビンを”セブン”のヒーローの一人
「Aトレイン(ジェシー・T・アッシャー)」の
高速移動能力の巻き添えで失ってしまう
復讐を決意するヒューイだったが
圧倒的な力を持つヒーローに対して
どうやって闘っていくのか…
<感想>
たぶん「こいつ今頃1stシーズンの感想書いてやがるぜーm9(^Д^)」
と思われているんでしょうけど、3rdシーズンまで視聴終了している
方は、まあ生暖かい目で見てやってください(^^ゞ
まずアンチヒーロー物という要素があって
ここは「ウォッチメン」を想起させます
民衆のSNSによる評価をやたら気にするところは
ヒーロー達を芸能人に見立てて
表現してますね
マスメディアによる事実の改ざんや
印象操作、イメージ戦略はFOXニュース
巨大企業ヴォート社がドッペルゲンガーを
使って政治家をコントロールするのは
一部企業に支配されているアメリカの現状を
大衆受けのいい彼らが、裏では腐敗している
というのは「欺瞞」を表していて、”セブン”達は
おそらくアメリカが抱える病をそれぞれ代表
している
研究施設で実験動物の様に育てられた
ホームランダー(アントニー・スター)と
親から過剰な期待をかけられている
スターライト(エリン・モリアーティ)は
機能不全家族を、Aトレインはスポーツ選手の
ドーピング問題を
クイーン・メイヴ(ドミニク・マケリゴット)は
ポリティカル・コレクトネス、ディープ(チェイス・クロフォード)は
環境問題かな?
トランスルーセント(アレックス・ハッセル)は
早々と退場したのでなんなのかわかりませんが…😅
ブラックノワールは1stでは正体不明ですね(;'∀')
もっと詳しく解説出来るんでしょうねー(-_-;)
最新巻はこちら
彼らヒーロー達が堕落し、腐敗しているのは
力に飲まれてしまったからで、話が進行するにつれ
憎かったヒーローが、弱みを抱える一人の人間である
事が描かれます(トートロジーですね)
そして、スターライトにヒドイセクハラをした
ディープが、自分も同じような目に合うという因果応報
(あのエラ、もう〇〇〇w)
宗教団体の牧師でヒーローのエゼキエル(ショーン・ベンソン)
は、同性愛を「病だから治す」と言っているけど
実は自分が同性愛者だったという
これ、「投影」ってやつで、自分自身が同性愛者で
ある事を隠している(抑圧)為、同性愛者である事を
オープンにしている人達を許せないんですよね
FBI初代長官のJ・エドガー・フーバーも
確証はないけど、自分も同性愛者なのに
同じ同性愛者を弾圧してますしね
最後に、ホームランダーは
”セブン”の中で最強の力を持っているけど
物凄いエゴイストで、自分の事しか考えていず
終盤自分たちの必要性を高める(戦争を欲している)為に
テロリストをスーパーヴィランにしてしまうのは
彼が「アメリカという国そのもの」で、「軍産複合体」でもあると
主人公ヒューイ側「ザ・ボーイズ」は、非力な一般人だけど
ヒーロー達の能力を把握し、裏をかきながら
ヒーローが生み出された秘密を掴む
その過程で、彼らも残酷な事を
やってしまうんですよね
追い詰められていたとはいえ、赤ん坊の
ヒーロー能力を利用してあんなことするのは
どうかと…(あの子、深層意識にすり込まれちゃうますよね?)
ここらへんもトートロジーですね
だけど敵が巨大なので、証拠があるにも関わらず
ヒーロー達が裁かれない理不尽さは
ここはジョージ・W・ブッシュ政権以降を象徴させてますね
最後、自分の子供(他人の妻を乱暴して生ませた!)
が生きている事を隠し、母性に飢えている自分をセックスで
コントロールしていた(〇ちゃんプレイw)
マデリン(エリザベス・シュー)を
殺してしまうのは「ヒャッ」って口に出ちゃいましたね(;'∀')
ここで、ホームランダーを制御していた存在が
退場してしまうので、彼が2ndシーズンで
どう暴走するかは見もの
正直2ndシーズンの予想をしようと思って
いたんですけど、まったく読めないです😂
<終わりに これを表現できるアメリカが羨ましい>
エグイ描写が連続して、それゆえに
目が離せない展開で、正直これを表現できるアメリカが羨ましいです
日本だと問題があっても隠してしまうか
問題から目をそらしたりするのが大半で
そもそもこういうドラマは自主規制とか
しちゃうから、なかなか作るのが難しいですよね…
2ndシーズンも楽しみです!おススメです\(^o^)/