新米警官が、孤立無援の状況下で奮闘するアクション映画です
監督:デオン・テイラー
主演:ナオミ・ハリス(「パイレーツ・オブ・カリビアン」)
<あらすじ>
故郷のニューオーリンズに戻り、新米警官として
働く事にした
そんなある日、相棒の代わりに初めて夜勤に出るが
先輩刑事のディーコンはアリシアを気に入らない様子
朝になり、通報があった現場に到着するが
「お前は車内に残れ」と待機を命じられる
銃声がしたのでボディカメラを付けて
様子を見に行くと、そこでは警官による処刑が
行われていた!
現場での凶行をボディカメラで撮影して
いたので彼女は追われる身に…
<感想>
視聴前は「警官の腐敗を告発する社会派ものかな?」
と思ってましたが、たしかに警官は腐敗していて
店で金を支払わないとか、アリシアが警官とは
知らずに街中で引き留めて強引な捜査をしたり
街が荒廃していて、そこにはギャングが
いたりするんですけど、そういった事はどっちかというと
映画を盛り上げるための舞台装置の側面が強いですかね
警官がヤクの売人を逮捕せずに処刑してから
アリシアは追われる身になってからが
本番で、その少し前に彼女が待機している
車のワイパー音が彼女の命運を決める
カウントダウンの様に鳴る上手い演出
彼女、もう最初からハンデがありまくりで
まず新米警官で街の現状を把握してない
街が荒廃していて、警官が腐敗しているから
市民の警官に対するイメージは最悪なので
誰も匿ってくれない
ボディカメラで撮影されているのが
バレたのでいきなり銃弾を落ち込まれる
まあ防弾ベストを着けていたので
一命はとりとめましたが、負傷した状態で
逃走劇が始まるんですよ
この映画アクション映画だったんだと
自分も警官だけど、孤立無援の状況で
敵が同じ警官というプロットだと、「16ブロック」
を思い出しますね
ブルース・ウィリス引退しちゃいましたね(≧﹏ ≦)
重要なキーアイテムとして「ボディカメラ」が出て来ますが
これは、警官が犯罪抑止や行動の記録等の為に
装着している小型のビデオカメラです
実際に使われている映像はこんな感じ
ボディカメラですけど、なんか署に戻らないと
再生出来ない設定になってますが
単独で再生機能がある製品だと
その動画をスマホで拡散されて一件落着しちゃうから
そういう仕様の製品では無いんでしょうね😅
市民も助けてくれない、相棒を頼ると
そいつも汚職警官で、彼女は孤立無援
観ていてかなりひりつきましたね
さらに彼女の経歴が明かされて、家族も
親戚もいないという二重に孤立無援だったと
いう事がわかります
どうやら彼女はアフガニスタンに2回従軍し
その前は故郷では不良少女でツライ境遇だったが
戦争体験が彼女の意識を変えた
スーパーのシーンで相棒が金を払わないけど
アリシアはちゃんと金を払った事が功を奏して
店員で旧友のマウス(タイリース・ギブソン)に
かろうじて助けられる
幼馴染らしきミッシー(ナフェッサ・ウィリアムズ)
は、彼女が従軍したのをどうも裏切りに思っていて
かなり当たりがキツイ
ミッシーは、アリシアが仮に故郷にとどまって
いた結果どうなったのかを示しているキャラで
最後彼女と和解するのは、アリシア=ミッシーだから
街で過ごした過去)を乗り越えたという演出
終盤で警官のボス、マローン(フランク・グリロ)
をあくまでも警官として逮捕しようと「ミランダ警告」を告げる
ミランダ警告は、向こうの刑事物で出て来る
「あなたには黙秘権がある云々」っていう「被疑者に対する告知」で
映画のタイトル「ブラック・アンド・ブルー」は
警官の制服を意味していて、彼女の信念を感じます
かなり終盤までアリシア側が不利な状況で
溜めに溜めてからの逆転劇は、なんか昔の日本映画っぽい
カタルシスを感じましたね😆
事件は解決して、母親の墓参りを済ませて
自分で一度は捨てた故郷とそこに居る
旧友たちとの縁を回復させてEND
孤立無援の状況下でのサスペンスを
味わいたいならおススメです\(^o^)/