TBSラジオ「赤江珠緒のたまむすび」が
3月いっぱいを持って終了するにつき
「ラジオ番組が終わるということ」について話してみます
私がラジオ番組にハマるキッカケとなったのは
最初はお笑い芸人の方がラジオやっているのが
楽しかったので聴いてましたね
それ以前は習慣的に聴いて無くて、たまに面白い
番組があってもたまに聴くくらいでした
「コサキンDEワァオ!」も
その流れで聴き始めるくらい遅い人間でした
関連本もあります
そういった番組を聴いて気付かされるんですけど
「あれ、この人たちテレビとはキャラが違う」って事で
彼らはテレビに出る時は、テレビに合わせていて
ラジオ番組で素を出している事が分かって
そうして、お笑い系のラジオ番組だけでなく
情報系のラジオ番組も聴くようになって
同じくTBSラジオ「ストリーム」にたどり着きます
そして「あれ、なんでこういう情報をテレビで言わないの?」
って気付いたんですね
夕方放送の「荒川強啓デイキャッチ!」とか、凄く濃い
内容の番組が過去にありまして
ここで日本のマスメディアがおかしい事の理由とか
教えてもらって、ついでに憂鬱にもなるんですが😅
目を開かせてくれたんですけど
その時間帯の聴取率が良かったのにも関わらず
番組は2019年に終了します
TBSラジオではよくある、あってはいけない事だと思うんですが
「局側の意向」ってやつで、最近でも「伊集院光とらじおと」も
局側と伊集院光側の意見の食い違いで止む無く終了
「荒川強啓デイキャッチ!」の枠は、現在「荻上チキのセッション」
が引き継いで、ちゃんとしたニュース系情報番組で
不満は無いっちゃ無いんですけど、やっぱりデイキャッチに
あったある種の熱さは無いんですよね
「ストリーム」の枠は番組終了後「小島慶子キラキラ」が
引き継いで、それも聴いていました
番組の放送中「3.11」があって、その時の対応は
彼女の面目躍如でした(後で録音で確認したんですけどね)
ラジオ番組って、なんというか長く付き合っていくものだと
思っていて、ラジオパーソナリティーがなんらかの事情で
辞めるか、お亡くなりになるかするまで続く「日常の一部」だと
思うんですよ
だから終了すると「日常の一部」を切り取られた感じがして
喪失感がハンパないんですよね(-_-;)
で、今回「赤江珠緒のたまむすび」が終了するんですけど
局側の意向では無くて(私は月~木曜までのリスナーなので)
赤江さんが、「子供との時間を大切にしたい」という要望を
叶えるかたちでの終了となります
「たまむすび」の頃からちょっと、なんというか
内容の濃さが申し訳ないけど、ちょっと薄くなってしまって
出演者のピエール瀧が薬物で捕まったり、ライターで
コラムニストの小田嶋隆さんがお亡くなりになったり
「現実に対して何か言ってくれる」人が徐々に
減っていく感覚があって、心配になるんです
この時間帯(13時~15時半)のラジオ番組が
局側の意向で薄くさせられていくのは非常に残念だと
思っていて、ただでさえテレビメディアがほぼ機能して
いないのに、ラジオ番組まで日和ったらこちらは
何を道しるべにすればいいのかわからなくなるので
同じくTBSラジオ(私はTBSラジオリスナーです)
「ライムスター宇多丸のアフターシックスジャンクション」も
良い番組ですけど
その前に放送枠が違った
「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」は
土曜日のみの放送で、だからこそ内容が非常に濃かった
「R&B馬鹿リリック大行進」の回は何回聴いても爆笑w
「神回」をテキストに起こした本ですが
「読めば見えて来ます」
映画評論コーナーの文字起こしで
町山智浩さんと同じく、私の映画のリテラシーを上げてくれました
ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル - Wikipedia
なんかこういうと「懐古趣味かよ、昔は良かったってか?」って
言われそうですけど、パーソナリティーの問題では無くて
局側の意向で徐々に薄められて来ている感は否めないんです
ラジオって「オールドメディア」って馬鹿にされたり
しているらしいですけど、聴いてみれば分かりますが
「人を近くに感じられるメディア」なんですよね
それこそ3.11の際にはそこから聴こえる声が
「向こう側」のリスナーへ語り掛ける様に響いたりして
このメディアの特性が発揮された機会でもあったし
とても重要な、日本ではおそらくマスメディアの最後の砦だと
思ってます、大げさでもなんでもなくて
だから、「たまむすび」の後番組がどういった物に
なるかは心配で、また薄められてしまうのか
はたまた尖ったパーソナリティーを迎えるのか注視してます