の感想と共に、日本映画業界の問題点を説明します
どちらもパチンコやスロットで良く採用されるコンテンツで
おそらくですが、パチスロを作る事ありきで
企画されたんじゃないかと推測します
この記事ですが、実は映画を観る前にある程度
内容を推測して書いていて、推測は当たって欲しく無かったのですが
残念な事に不安は的中しました
<原作と違う「去勢されたルパン」>
原作のルパンは、テレビアニメの様な「悪漢(グッドバッドガイ)」
では無く、人を殺すし女も抱く、「悪人」なんですけど
アニメの1stの途中から、彼は大衆向けに「漂白」されてしまいます
「ちょっと悪いけど、根はいい奴」みたいな設定になり
その設定が決定的になるのがみなさんご存じの
これで多くの人のルパンに対するイメージが
良くも悪くも決まって、以後似た様な
ルパンの映画が繰り返されるんですけど
原作者のモンキーパンチ先生はそれを快く
思っていなかったそうで
不二子とセックスしないですからね
拳銃(男性器のメタファーとしてよく表現される)を
持っていても、非殺生主義者で彼はかなり
欲求不満が溜まっているんじゃないですかね?
<「キャッツアイ」最大の威力をスポイルしている>
なんでレオタードじゃないの?
「キャッツアイ」最大の魅力はそこでしょ!
もしかしてポリコレ配慮?勘弁してよと😑
そのクセ不二子の肌の露出が高いとか矛盾してますねー
いっそのこと三姉妹がルパンとセックスしちゃえば
いいんじゃないかと思っちゃうんですけどね
瞳を奪われた内海が、絶望の余り裏返って悪堕ちして
文字通りルパンを殺しちゃうとか、コンテンツをいったん
破壊してから再構築した方が建設的なんじゃないんでしょうか?
<映画本編の感想>
まず、尺が短過ぎます(1時間32分)
それと最初に出て来るキャッツカードがいくらなんでも
ショボくて、OPになったら何故かちゃんとした
キャッツカードが出て来るなら最初っから出せよと
時代設定が「キャッツ・アイ」連載時の1980年代
なんですね、電話機がデカい!
テレビがブラウン管!
このアニメ、どの層をターゲットにしてんの?
CGですが、これは普通にアニメーションで作ると
コストがかかるから、あらかじめキャラクターをCGで
制作したんでしょうね(セルルックっていうんですね)
最初は違和感ありましたが、慣れればそんなには
気になりませんでした
日本が舞台なのに、なんであんなに実銃でドンパチ
出来るんでしょうか?
絶対大問題になっているはずなんですけど、どうなの?
五右衛門のアクションシーンは良くなかったですね
動きがスケートみたいで、ここらへんは改善して欲しいです
ガンアクションでおかしいと思う箇所があって
列車内で、瞳が後ろから銃撃されるんですけど
あれ、明らかに何発が当たってないとおかしいですよね?
あんな至近距離で、撃っているのは訓練された連中なんだから
次元の射撃の腕がいくらいいからと言って
拳銃でヘリは撃ち落とせないでしょう
ヘリが爆発して墜落したって事は何人か死んでるでしょうし…
ルパンがキャッツ・アイを助ける理由が
「昔ハインツに助けられたから」っていうのはもう
「カリオストロの城」の焼き直しで…(-_-;)
ルパンが捕まって拷問を受けるシーンがヌルイ!
なんなんでしょうかあれは?
その次に、愛が拷問を受ける寸前で事なきを得るのもヌルくて
愛も拷問を受けるべきですよ!
そうしないと「こいつら許せん!」って観る側が
思えないじゃ無いですか!
終盤で五右衛門の刀折れちゃうのは何なんでしょうかね?
なんで斬鉄剣持って来てないの?
3人を苦境に追い込む為の演出?
内海が銭形に憧れているとかは、もう映画の尺が短いから
なんとかクロスオーバーさせる為の方便にしか見えなくて
内海の事をやたら「熱海」って呼び間違えるのは
終盤で彼の事を認めてちゃんと「内海」って呼んでくれるのかと
思っていたら、そんなことは無くてさー😩
泪姉がほぼ空気、三姉妹だから出しているくらいの
必然性しか無いですよね
声優さんですが、申し訳ないですが、瞳の声を
戸田恵子さんがあてるのは残念ながら止めた方が
良かったんじゃないかと
声質が若々しくないのは聴いていてわかっちゃうんですよねー
最初のキャッツ・アイを知っている身としては
時代が変わって担当声優が交代するのは
仕方ないと思います
次元や五右衛門、ルパンや銭形も声優が次世代に交代
しているんですから、やはりここはミスキャストと
言わざるを得ませんね…
筋立て自体は悪く無くて、この短い時間で
良くまとまってはいます
現場のスタッフの方々は、受けた仕事をちゃんと
こなしたのだと考えています
ですが、それ以上のなにかがある訳では無くて
やっぱりこれは、制作の過程以前の企画の段階で問題が
あるんじゃないかなと思いますね
<犯人(問題点)は誰だ?>
チャンネルがありまして、そこで日本の有名コンテンツが
映画化されるたんびに駄作が量産される理由が
解説されているんですけど
要するに「興行なので外せないから、有名なコンテンツならある程度の数の
ファンが見に来るのを見込めるから、保険をかけている」という話で
そのコンテンツに対する愛情があるから製作している
訳では無いんですね
で、そんな事をやっているうちにみんな期待しなくなり
製作者は鉄板(と思っている)コンテンツを縮小再生産
するという負のスパイラルに陥っていると
以下、映画化されて駄目にされたコンテンツを挙げてみます
「デビルマン」
日本映画の中でもおそらくワースト5内には
入る程の本当にヒドイ内容
「宇宙戦艦ヤマト」
タイトルが違ってますけど、内容は宇宙戦艦ヤマトです
限られた予算で現場のスタッフは頑張ったそうですが
キムタク出しゃいいってもんじゃないですよねー(-_-;)
「STAND BY ME ドラえもん」
「下品」とか言われましたからねー
「20世紀少年」
長い、つまらない、「ともだち」の正体が
「え、なにこれ?」で、観客は( ゚д゚)ポカーン
観る前の嫌な予感は的中して、予想通りの問題作でした
「Amazonオリジナル配信」というアオリをしてますが
要するに、もう内容がアレなので劇場にお客さんが
集まらないと判断して、劇場公開せずにデータで配信すれば
コスパがいいという判断があったんじゃないんですかね?🤔
<終わりに 日本絶賛崩壊中>
事は映画業界だけじゃないんですよね
冒険が出来ないというか、安パイばっかり
選んで、残り少ないリソースを奪い合うとか
この国本当に終わっているんだなと
やっぱりいちど滅んで、今よりもたくさん
失って「なんとかしないと」って行動せざるを得ない
ところまで行かないと、このやるせない状況は
終わらないんでしょうね😩
両作品のファンは視聴して
「はー、またこんな感じか😮💨」とため息をつくことをおススメします!(ヤケクソ)