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日本映画業界の問題点 Amazon Prime Video Original 映画「ルパン三世VSキャッツ・アイ」(2023年公開)感想

ルパン三世キャッツ・アイのクロスオーバー作品

の感想と共に、日本映画業界の問題点を説明します

 

監督:静野孔文瀬下寛之

声の出演:栗田貫一戸田恵子

アニメ『ルパン三世VSキャッツ・アイ』公式サイト

youtu.be

 

どちらもパチンコやスロットで良く採用されるコンテンツで

おそらくですが、パチスロを作る事ありきで

企画されたんじゃないかと推測します

 

この記事ですが、実は映画を観る前にある程度

内容を推測して書いていて、推測は当たって欲しく無かったのですが

残念な事に不安は的中しました

 

<原作と違う「去勢されたルパン」>

原作のルパンは、テレビアニメの様な「悪漢(グッドバッドガイ)」

では無く、人を殺すし女も抱く、「悪人」なんですけど

アニメの1stの途中から、彼は大衆向けに「漂白」されてしまいます

 

「ちょっと悪いけど、根はいい奴」みたいな設定になり

その設定が決定的になるのがみなさんご存じの

ルパン三世カリオストロの城」で

これで多くの人のルパンに対するイメージが

良くも悪くも決まって、以後似た様な

ルパンの映画が繰り返されるんですけど

原作者のモンキーパンチ先生はそれを快く

思っていなかったそうで

 

不二子とセックスしないですからね

拳銃(男性器のメタファーとしてよく表現される)を

持っていても、非殺生主義者で彼はかなり

欲求不満が溜まっているんじゃないですかね?

 

<「キャッツアイ」最大の威力をスポイルしている>

なんでレオタードじゃないの?

「キャッツアイ」最大の魅力はそこでしょ!

もしかしてポリコレ配慮?勘弁してよと😑

そのクセ不二子の肌の露出が高いとか矛盾してますねー

 

いっそのこと三姉妹がルパンとセックスしちゃえば

いいんじゃないかと思っちゃうんですけどね

 

瞳を奪われた内海が、絶望の余り裏返って悪堕ちして

文字通りルパンを殺しちゃうとか、コンテンツをいったん

破壊してから再構築した方が建設的なんじゃないんでしょうか?

 

<映画本編の感想>

まず、尺が短過ぎます(1時間32分)

それと最初に出て来るキャッツカードがいくらなんでも

ショボくて、OPになったら何故かちゃんとした

キャッツカードが出て来るなら最初っから出せよと

 

時代設定が「キャッツ・アイ」連載時の1980年代

なんですね、電話機がデカい!

テレビがブラウン管!

このアニメ、どの層をターゲットにしてんの?

 

CGですが、これは普通にアニメーションで作ると

コストがかかるから、あらかじめキャラクターをCGで

制作したんでしょうね(セルルックっていうんですね)

 

最初は違和感ありましたが、慣れればそんなには

気になりませんでした

 

日本が舞台なのに、なんであんなに実銃でドンパチ

出来るんでしょうか?

絶対大問題になっているはずなんですけど、どうなの?

 

五右衛門のアクションシーンは良くなかったですね

動きがスケートみたいで、ここらへんは改善して欲しいです

 

ガンアクションでおかしいと思う箇所があって

列車内で、瞳が後ろから銃撃されるんですけど

あれ、明らかに何発が当たってないとおかしいですよね?

あんな至近距離で、撃っているのは訓練された連中なんだから

 

次元の射撃の腕がいくらいいからと言って

拳銃でヘリは撃ち落とせないでしょう

ヘリが爆発して墜落したって事は何人か死んでるでしょうし…

 

ルパンがキャッツ・アイを助ける理由が

「昔ハインツに助けられたから」っていうのはもう

カリオストロの城」の焼き直しで…(-_-;)

 

ルパンが捕まって拷問を受けるシーンがヌルイ!

なんなんでしょうかあれは?

 

その次に、愛が拷問を受ける寸前で事なきを得るのもヌルくて

愛も拷問を受けるべきですよ!

 

そうしないと「こいつら許せん!」って観る側が

思えないじゃ無いですか!

 

終盤で五右衛門の刀折れちゃうのは何なんでしょうかね?

なんで斬鉄剣持って来てないの?

3人を苦境に追い込む為の演出?

 

内海が銭形に憧れているとかは、もう映画の尺が短いから

なんとかクロスオーバーさせる為の方便にしか見えなくて

 

内海の事をやたら「熱海」って呼び間違えるのは

終盤で彼の事を認めてちゃんと「内海」って呼んでくれるのかと

思っていたら、そんなことは無くてさー😩

 

泪姉がほぼ空気、三姉妹だから出しているくらいの

必然性しか無いですよね

 

声優さんですが、申し訳ないですが、瞳の声を

戸田恵子さんがあてるのは残念ながら止めた方が

良かったんじゃないかと

声質が若々しくないのは聴いていてわかっちゃうんですよねー

最初のキャッツ・アイを知っている身としては

 

時代が変わって担当声優が交代するのは

仕方ないと思います

 

次元や五右衛門、ルパンや銭形も声優が次世代に交代

しているんですから、やはりここはミスキャストと

言わざるを得ませんね…

 

筋立て自体は悪く無くて、この短い時間で

良くまとまってはいます

 

現場のスタッフの方々は、受けた仕事をちゃんと

こなしたのだと考えています

 

ですが、それ以上のなにかがある訳では無くて

やっぱりこれは、制作の過程以前の企画の段階で問題が

あるんじゃないかなと思いますね

 

<犯人(問題点)は誰だ?>

Youtubeで「山田玲司ヤングサンデー」という

チャンネルがありまして、そこで日本の有名コンテンツが

映画化されるたんびに駄作が量産される理由が

解説されているんですけど

 

youtu.be

 

要するに「興行なので外せないから、有名なコンテンツならある程度の数の

ファンが見に来るのを見込めるから、保険をかけている」という話で

 

そのコンテンツに対する愛情があるから製作している

訳では無いんですね

 

で、そんな事をやっているうちにみんな期待しなくなり

製作者は鉄板(と思っている)コンテンツを縮小再生産

するという負のスパイラルに陥っていると

 

以下、映画化されて駄目にされたコンテンツを挙げてみます

 

デビルマン

日本映画の中でもおそらくワースト5内には

入る程の本当にヒドイ内容

 

宇宙戦艦ヤマト

タイトルが違ってますけど、内容は宇宙戦艦ヤマトです

限られた予算で現場のスタッフは頑張ったそうですが

キムタク出しゃいいってもんじゃないですよねー(-_-;)

 

「STAND BY ME ドラえもん

「下品」とか言われましたからねー

 

20世紀少年

長い、つまらない、「ともだち」の正体が

「え、なにこれ?」で、観客は( ゚д゚)ポカーン

 

そして今作の「ルパン三世VSキャッツ・アイ」ですが

観る前の嫌な予感は的中して、予想通りの問題作でした

 

Amazonオリジナル配信」というアオリをしてますが

要するに、もう内容がアレなので劇場にお客さんが

集まらないと判断して、劇場公開せずにデータで配信すれば

コスパがいいという判断があったんじゃないんですかね?🤔

 

<終わりに 日本絶賛崩壊中>

事は映画業界だけじゃないんですよね

冒険が出来ないというか、安パイばっかり

選んで、残り少ないリソースを奪い合うとか

この国本当に終わっているんだなと

 

やっぱりいちど滅んで、今よりもたくさん

失って「なんとかしないと」って行動せざるを得ない

ところまで行かないと、このやるせない状況は

終わらないんでしょうね😩

 

両作品のファンは視聴して

「はー、またこんな感じか😮‍💨」とため息をつくことをおススメします!(ヤケクソ)