特殊清掃会社に勤めている
会社員のお仕事漫画です
<感想>
いわゆる「お仕事まんが」のカテゴリーのこの作品
内容が内容なので、絵柄がリアリティ寄りだったら
とても見れないグロい内容になりそうなところ
作者のポップな絵柄で中和され、ちょうどいい
読み具合になっております
まあ、それでも内容はキツイんですが…
主人公の山田正人は39歳の1児の父
脱サラして今の特殊清掃会社に勤めていて
1話目は、その仕事の内容がどんなものかを
説明する感じで始まる
病気や自殺で亡くなった人の部屋に入り
その部屋を清掃するんですけど
まず、入る前に、ドアから〇〇が漏れている
グロ表現、伏字にするしかないですこれ😱
それで、この仕事をしていくと何故か霊感体質に
なるらしく、お坊さんを呼んだりして
「マジで!」ってなります
亡くなられた方の生前の状態とか
察せられたりして、読むこちら側のメンタルが
安定していないと病んでしまう可能性がありますね😑
詳細を書くと、どうしてもグロくなるのは
避けられないので、少しだけ紹介してみますと
主に虫が湧くんですよね
亡くなった経過日数にもよるんですが
だいたい部屋には生物にたかるおなじみの虫
とぼかして言っておきますが、そういう虫で
溢れていて、その処理を部屋を密閉しながら行う(!)
何故なら、そうしないと外に匂いが漏れるので
夏場になると、部屋の室温が50℃(!)に達し
地獄絵図、10分おきに水分補給して
作業しないと自分が熱中症で死んでしまう過酷な仕事
汚物の処理もあって、最初は「無理~」と
逃げちゃったりする職員もいるけど
次第に慣れて、家に帰って夕食の「カレー」を
平気で食べられる様になる
なんでカレーなのかは察してくださいね😅
私的に印象に残ったエピソードは、「ナゾの女性たち」で
亡くなられたのは、40代の独身男性Mさん
部屋に入るカギが来るのを待っていると
30~40代の女性たちが集まって来て
何事かと思い、部屋の中に入ろうとカギを開けた途端
その女性たちが一斉に押し入り、部屋の中の金目の物を
物色しだすんです
亡くなった男性は会社の社長で、プライベートは
かなり好き勝手やっていたらしく
集まった女性は彼のお気に入りだったホステスだったんですね
そこで山田さんは「人間どんなに生前自由気ままに
楽しく生きても、あっけなく死ぬんだな」と
状況を客観視出来る立ち位置故に「メメントモリ(死を見つめよ)」
という死生観を知らず知らずのうちに身に着ける
読んでいるうちに「なんでこの人はこんな過酷な仕事を?」と
疑問に思いますが、最後の娘を亡くした父親の
エピソードが描かれて、特殊清掃業は
人から不安・嫌悪・拒否感を持たれているけど、人に感謝される事も
ある事が描写され、主人公がこの仕事を自分の天職だと
思い、1巻は終了する
kindleunlimitedなら1巻無料、おススメです\(^o^)/