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う~ん、マンダム!(古っ) チャールズ・ブロンソン主演 映画「狼の挽歌」感想(1970年公開)

チャールズ・ブロンソン主演の犯罪映画の感想です

 

監督:セルジオ・ソリーマ

主演:チャールズ・ブロンソン

 

<感想>

英題が「Violent City」で、現代とほぼ一緒の意味ですが

この訳は「暴力都市」で、あんまりこの映画と

合っていなくて、邦題の「狼の挽歌」の方がしっくり来てます

 

あらすじとしては、一人の女ヴァネッサ(ジル・アイアランド)が居て

彼女がいわゆる「ファム・ファタール(運命の女)」で

周りの男が彼女の為にことごとく破滅していくという

話なんですよね

ja.wikipedia.org

 

チャールズ・ブロンソン演じる殺し屋ジェフ・ヘストンは

妻と休暇中に知り合いのクーガンに襲われ重傷を負う

 

そこでの銃撃戦の為に、いったん留置所?に入れられて

そこで這っている蜘蛛が出て来て、このシーンが若干

長いのは、実は蜘蛛は、妻のヴァネッサを表していて

ジェフはそこで蜘蛛を始末しない、というか出来ない

 

出所後、ある組織から殺しの依頼をされるけど彼は断る

 

時代は近代化されてきて、殺しも組織化され

組織に所属している連中は年金の心配をする様な

飼いならされた連中

 

ジェフは組織に所属しない、いわゆる「一匹狼」

時代の流れには乗りたくないので断る

 

でも、復讐の為に依頼された訳でもないのに

レース中のクーガンを射殺する

 

本人を射殺するのは難しいから、タイヤを撃つ事で

事故を装い殺す一流の仕事で、昔はあまり

安全なモータースポーツでは無かったでしょうから

隠ぺいも出来ると

 

このシーン、やたらと長くて、1971年公開の

ジャッカルの日」を思い出すんですよねー

 

最後まで「暗殺成功しちゃうんじゃね?」って

思わせるいい映画です↓

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その後、妻と再会

「私はクーガンの女だった!」という

ヴァネッサを、しかしジェフは別れる事も

出来ず、ジェフはヴァネッサを抱く

 

妻と一緒に車に乗っている時に

何故か狼の遠吠えが聞こえるのは

ジェフの絶叫、というか嘆きで、ヴァネッサを

許せないけど別れられない事を表している

 

しかし、クーガンを殺す仕事の現場を撮影されていて

それは、ジェフを飼いならして使い潰そうとするウェーバー

の策略だった

 

このウェーバーテリー・サバラスが演じていて

しかも、吹き替えが森山周一郎さんなので

これだけでもうお腹いっぱいなんですよね😊

 

だが、ウェーバーも自分が苦労して作った会社からは

厄介者とされ、表社会には出られない身

彼もまた「狼」で、近代化された組織で

生きづらさを抱え、おそらくそこを

ヴァネッサに付け入られ、彼女を妻に迎えちゃったんでしょうね

 

ウェーバーの顧問弁護士が「時代遅れだ」と

ジェフに忠告するけど、そんな事は百も承知

ジェフにしろウェーバーにしろ

彼等はそういう生き方しか出来ないから

時代の流れの前に滅び去るしかないんですよね

 

だからこの映画の邦題が「狼の挽歌」なんです

 

ジェフは、いったんヴァネッサを殺そうとするけど

なかなか出来ない

 

ヴァネッサもヴァネッサで、関係した男を

ことごとく不幸にしてしまう

たぶんそういう性(さが)だからそうしてしまう

 

ラスト、ウェーバーの築き上げた会社のビル

の上昇していくエレベーター内で、ジェフがとうとうヴァネッサを

射殺するシーン、彼女の着ている服の色が

留置所で踏みつぶされる蜘蛛と同じ色

 

ついにヴァネッサを自らの手で始末するけど

それは、彼が愛を失った事も意味していて

警察にも追い詰められているので

新米とおぼしき警官に「介錯」させてEND

 

<終わりに、ブロンソンとジル>

ヴァネッサ役のジル・アイアランドですが

彼女、ブロンソンの奥さんなんですよね(;'∀')

 

で、馴れ初めはブロンソンが俳優のデヴィット・マッカラム

(「NCIS」で検死官ダッキーを演じたあの人)の妻だったのを

寝取った(!)んだそうな

 

そして、ブロンソンは奥さんを自分の主演映画に

共演させまくる

 

どんだけ奥さん好きなんだよ!

まあすごい美人さんですからねー😅

 

で、ヴァネッサ役のジルがブロンソンの奥さんで

ブロンソンが他人の妻を寝取って

妻に迎えた事を踏まえると、この映画は

ブロンソンが妻を奪われるのではという

強迫観念を表現している風に見えたりして面白いのではないかと

 

う~ん、マンダム!(だから古いって)😆