安島藪太先生の、女性の猟師漫画3巻までの感想です
<あらすじ>
フリーライター、伊藤カズキはウケる記事を書き
それを本にしようと狩ガール小坂チアキに取材を申し込む
<感想>
猟師の漫画というと、猟師である作者本人の
経験に基づいて描かれた「山賊ダイアリー」がありますが
「山賊ダイアリー」だと、本人の体験で描かれているので
主観視点の、結構淡々とした、熊を撃たない事もあってか
日常系よりの漫画になっています
ですが、この「クマ撃ちの女」はフリーライターの
視点から猟師の行為を見るという話しなので
客観視点なんですよね
猟師のチアキの猟に同行し、そこで狩猟あるあると
いうか、心得を学び「お仕事もの漫画」なのかと
思って読み進めていくと、彼女がやたらに
熊を撃つことにこだわっている
ある時、彼女の不注意で熊と至近距離で
対峙してしまい、カズキと自身を危険にさらしてしまい
彼女は猟銃を撃つ自信を無くす
その後、彼女が熊撃ちにこだわる理由が
過去に、姉と一緒に猟をしていた時に熊に襲われ、姉が
片足を無くした事が原因だったと明かされる
自信を取り戻す為に彼女は「師匠」に会いに行く
この師匠が強烈で、彼、「非社会的存在」なんですよね
猟師が守らなければならない法律を、平気で守らなくて
カズキが「それは違法でしょ」というツッコミに
「そうだよ、だから楽しいだろ?」と答える
社会に所属しているのに、法律を屁とも思っていなくて
こういう人って決まってエネルギッシュなんですよね
「世界は俺を縛れない、俺が世界を手玉に取るんだ」ってね
彼の薫陶を受け、チアキは自信を取り戻す
熊という生き物の性質を読み切り、師匠は
熊を仕留める🐻
はたから見ても完璧な、徹底したリアリストで
自由な存在の師匠、だが…
といったところが3巻までの展開で、次巻への
クリフハンガー(続きが気になる様な終わり方)が
上手くて「くっ、お金に余裕があれば読み進められるのに!」
と思わせるニクさ
このブログを書いている時点では
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