三池崇史監督のホラー映画の感想です
監督:三池崇史
主演:石橋凌
<あらすじ>
ビデオ制作会社を経営している青山(石橋凌)は
7年前に妻を亡くし、息子と二人暮らし
息子に再婚を勧められ、映画制作のオーディションと
称して再婚相手を物色するなか、あるひとりの女性が目に止まり…
<感想>
序盤から中盤にかけてはなんというか
普通の再婚話に、ちょっと良くない動機で
オーディションをしているけど、この後
関係性が見直されて二人は正式に夫婦になるのかみたいな
話かと思えなくも無いです
監督の名に「三池崇史」を見つけていなければ😅
ビデオ制作会社のシーンで社員のひとりが
「みんなさびしい」とか言ったりして
現代の孤独を表現したいのかなと思ったり
監督の名に「三池崇史」を見つけていなければ
そして、映画の制作にかこつけて始まるオーディション
ここらへんの描写、オーディションする男二人が
若干のセクハラ台詞を女性たちにしていて
芸能界物っぽくも見えたりします
監督の名に「三池崇史」を見つけていなければ
青山は、書類選考の段階で実はもう決めていて
たまたまコーヒーをこぼした履歴書に
なんというか「啓示」の様な物を見たのか
過去にバレエをやっていた山崎麻美(しいなえいひ)に
魅かれ、彼女と付き合う様になる
だが後で判明したのは、彼女のプロフィールが
怪しいという事
でも、同僚の忠告も聞かず、「俺は自分の目を信じる」と
青山は麻美に入れ込み、一夜を共にする
翌日、彼女は彼の元から消え、青山は麻美を探す
ここまでだとまだ、女を求めて彷徨う中年男の
哀しさやさみしさを綴った80年代風の(フィルムの表現がそれっぽい)
映画なのかなと感じたり
監督の名に「三池崇史」を見つけていなければ
麻美を探すうちに、彼女が父親やバレエスクールの教師に
虐待を受けていた事が判明する
彼女が週3で務めていた酒場も1年前に閉店していて
そこでは店長が殺されていたことがわかる
帰宅後、酒をあおる青山、だが酒には一服盛られていて
彼は身動きが取れなくなったところで麻美登場
ここでまの引きが長い!
そして始まる超ゴア描写!😱
噂には聞いていましたが、〇〇を〇〇〇〇〇シーンは
確かに席を立つ人が続出し、監督が「悪魔!」と
言われるのも納得(監督は「m9(^Д^)」だった様ですが…)
麻美がああなったのは、男からの虐待と貧困
バレエが出来なくなり孤独になった事がトリガーになった
からなんでしょうね
「男」という存在そのものを憎む様になってしまったと
「痛みだけは信じられるの」という台詞は「信じたい」
事の裏返しで、青山が邪な目的でオーディションした
結果でもありますが、その報いとしてはあんまりじゃないかな😩
オーディションのシーンで、質問者がやたらと映し出されて
いたのは、実は麻美が彼らをオーディションしていたという事
序盤の親子で釣りをするシーンは、魚=青山だったと
まあ、最後は投げっぱなしというか、モンスターとしての
役割を終えた麻美はああいう最期を迎えますが
全体としては、男と女にある底なしの埋まらない溝を
描いている映画だなと感じましたね
キリキリキリ👹🤪😱怖いでしょう?痛いでしょう?