にきさんすけのバラエティショップ

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チャドウィック・ボーズマン主演の刑事物 映画「21ブリッジ」感想(2019年公開)

チャドウィック・ボーズマン主演の

アクションスリラー映画の感想です

 

監督:ブライアン・カー

主演:チャドウィック・ボーズマン(「ブラックパンサー」)

youtu.be

 

<あらすじ>

退役軍人のマイケル・トルヒーヨ(ステファン・ジェームス)と

レイモンド・ジャクソン(テイラー・キッチュ)は

ある日、ワイナリーに隠されているコカインを強盗する

 

が、聞いていた量よりも多く、ふたりは怪しんだが

そこに警官がやってくる

 

銃撃戦になり、レイモンドは警官を射殺してしまう

事件が発生し、警官だった父親を犯罪者に殺された過去を持つ

アンドレデイビス刑事(チャドウィック・ボーズマン)は

マンハッタン島21箇所すべての橋を封鎖し、犯人の捜索にあたるが…

 

<感想>

まず冒頭、犯罪者に殺されたアンドレ

父親の葬儀のシーンから始まって

19年後、アンドレが刑事になっている

 

彼は、犯罪者を何人も射殺している様で

そのたびに尋問を受けている

 

ここまで観ると、彼が「犯罪者」を憎んでいて

八つ当たりで射殺しまくっている

問題のある人なのかなと思っちゃいます

 

ワイナリーでレイモンドとマイケルが

コカインを強盗し、警官を射殺

現場検証するシーンで、アンドレが優秀な刑事である

事が描写される

 

逃げたふたりを追う為にマンハッタン島の

全ての橋「21ブリッジ」を封鎖して

犯人を捕まえようとする

 

ここまでだと、刑事物ではよくある「追跡劇」かと

思って、アンドレがよく犯罪者を射殺する刑事だから

彼が今回の事件でどう決断するのかを描く映画

なのかと観ていくと、なんか物語があらぬ方向に

シフトしていく

 

たしかに、ワイナリーに警官が、通報が

あった訳ではないのに来るのはおかしかったし

アンドレに麻薬捜査班の刑事フランキー・バーンズ(シエナ・ミラー

を組ませるのも不自然でした

 

捜査が進むうちに、酒場で警官が警告も無しに発砲し

資金洗浄屋の家にかなり強引に押し入ろうとして

ドアの除き穴にまた警告も無く発砲したあたりで嫌な予感

 

実は、警官達は汚職まみれで、ワイナリーにあった

予想以上の物量のコカインも警官の金欲しさの為のもので

容疑者ふたりを捕まえるのではなく、証拠隠滅の為に

射殺したがっているのが判明する

アンドレと組んだフランキーは実はアンドレのお目付け役

 

うーん、余計!

 

この筋立ては余計です

 

しかも、アンドレが犯罪者を射殺していた理由は

やむを得ずそうしていて、撃ちたくて撃っていたのでは

無かったとか、話としては弱いです

 

「犯罪者」を憎んでしまっているから

射殺してしまっていたアンドレが、容疑者ふたりの

生い立ちを捜査中に知るうちに、彼らも

自分と同じ人間なんだという当たり前の事を

思い出し、警官を射殺してしまった凶悪犯だけど

アンドレが翻心し、彼らを殺さず生け捕りにするという

話の方がいい内容になったと思いますね

 

この映画、当初「17ブリッジ」というタイトル

だったらしく、途中で21ブリッジに変更された模様

 

興行収入的には成功した様で、製作費も

回収出来たみたいですけど、散漫な内容でした

 

ブラックパンサー」のチャドウィック・ボーズマン

アンドレ役を好演していて、彼が癌のため2020年に亡くなってしまってい

在りし日の彼の姿が見られたのは良かったとは思います

 

ワカンダ・フォーエバー!\(^o^)/(違う)