主人公にした外伝の感想です
原作:錦ソクラ
作画:なっとうごはん
<感想>
…すんません、なんすかこの漫画(^^ゞ
原作でケンシロウに倒され、一部で有名な
アミバの断末魔「うわらば」を叫び、絶命する
そして、目を覚ますと異世界に転生していた
始まりとしてはオーソドックスな異世界転生物ですが
転生したアミバが「どうやら俺は生き延びたようだな」と
理解が早くて助かる感じ
「ここは天国か?」と疑問に思う台詞を吐くアミバ
この台詞は結構重要だと思っていて
それは話の進行と共に確証に変わる
魔物がいて、魔法も存在する
基本的にはギャグ漫画で、異世界で出される食事の
上手さに感動し「うまらば」等と絶叫
そういえば本編ではあまり食生活は良くなかったですね
善意の老夫婦の元で生活していたアミバだけど
その生活の中、なんと「リン」にそっくりな
少女「リリン」に会い、魔法の存在を知る
どうも彼女、リンの転生体らしいけど
アミバにメンチを切ったり、魔法を教えるよう請われた
アミバにスパルタ教育を施すキャラ崩壊っぷり
ちゃんと努力して、アミバはなんとか魔法を習得する
村に戻り、ファンタジー世界のお約束のモンスター
「ゴブリン」登場!
でもどう見ても、いわゆる「モヒカン」で
「ヒャッハー!」の台詞からもこいつらも
異世界転生したみたい
その中に「ボストロール」がいて、なんと
あの「ハート様」にクリソツ!
原作では会っていない両者、バトルが始まり
ちなみに、原作ではアミバは元々「トキ」だったんだけど
たしか話の都合で急遽アミバというキャラに差し替えられた
という話を聞いたことがあって、なんか気の毒に
思ってもいました
ここまで読み進めていくと、なんか本当に
オーソドックスな異世界転生物の「人生のやり直し」
がテーマになっているっぽい
その証拠に、この後の展開で原作ではひどい最期を迎えたキャラ
「ライガとフウガ」「デビルリバース」
「汚物は消毒のアイツ」も名前を微妙に変えて
出て来て、彼らがまた死んでしまうと思いきや
実は無事だったというのは、やっぱり
やり直しの話をするんでしょうね
「ここは天国か?」の台詞の通り、たぶん
本編が終了して、各キャラクターが「昇天」し
「あの世」で成仏しているという事を描きたかった
んじゃないかと(考え過ぎかな?)
「海のリハク」の転生体「リハーク」が
出て来て、ただの「罠を仕掛けるだけのオッサン」
という立ち位置なのは、原作に対する的確なツッコミですね
原作でしょうもない奴だったアミバだけど
今作では、ちゃんと秘孔を突くことで
老人たちの痛みを解消したり、なんとアミバの
背中の傷(トキになりすます為に自分でつけた傷)を
見た村の長老がアミバを救世主とみなす
第1巻の盛り上がりポイントがあって、「呪われた遺跡」
にある剣を仲間と取りに行くイベントで
そこで出現したボスキャラが霊体で
物理攻撃が通用しない強敵
もう終わりかと思ったその時、戦いの中で
アミバは敵の弱点を見出し、魔法と拳法を組み合わせた
必殺技を繰り出し、霊体を倒す普通に熱い展開
「なんまいだっ」のあたらしい断末魔も楽しいw
最後、トキの転生体「トルーキン先生」に会い
怯えるが、なんと彼はアミバに師事を請う!😅
なんかくやしいけど面白い!
このまま話が進行していくと、ラスボスはおそらく
「ケンシロウ」の転生体なんでしょうけど
気がついたらアミバを応援している自分がいて
ただのスピンオフ作品だったらそんなには
楽しめなかったと思いますが、そこに
異世界転生物を組み合わせる事で
ずいぶんと面白くなるもんですね
「北斗の拳」を読んでいる事が前提ですが
だからこそ知っていると楽しめる外伝
「うわらば(おススメです\(^o^)/)」