マシュー・クワーク原作の小説を元に
制作されたドラマ全10話の感想です
監督:セス・ゴードン
主演:ガブリエル・バッソ
<感想>
ひとりの男が、巨大な陰謀に巻き込まれていく
古典的な話ではあって、主人公のピーター(ガブリエル・バッソ)は
父親がテロリストの協力者では無いかという汚名を
着せられていて、FBIで誰かからかかって来るかも
分からない電話の番をさせられている
その電話番の仕事は、本当に何の為にあるのか
分からなくて、1件だけ間違い電話がかかったっきりで
なんか閑職に追いやられて腐っているのでは無いかと思います
FBIの副長官からも、父親の事があってピーターは
煙たがられている
が、ある日間違い電話では無い、本当の緊急
の電話がかかって来たことから急転直下
話がどんどん大事になっていく
いわゆるクリフハンガー形式のドラマで
「え、次回どうなるの?」っていう引きは
確かに強かったです
こういう話だと、主人公の父親は実は潔白でした
的な結末になったりするのですが、そうはならず
けっこう苦い終わり方をします
このドラマでは、もうひとりの「父親」である
○○〇〇が、事件の黒幕なのですが
こいつが本当にひどい奴で、ピーターと同じで
親というものに期待できない社会状況を表しているんじゃないかと
もうひとりの黒幕は、結構あっさりと判明して
「大を生かす為に小を見捨てる」様な
ここでもまた、国家を父親と見做せば、やっぱり
親という存在への不信を世相として表現してる感じ
見どころとしては、ピーター達の逃走劇のスリルと
ラブラブな暗殺者カップルのやりとり、かつて
シークレットサービスで、大統領を身を挺して守った
男とその同僚との関係性とか、女性同士の関係性に
注目していくと楽しめますね
最初、タイトルの意味が「深夜の電話番」みたいに
感じられるけど、「ナイト(夜)」が「政治の闇」の
中で活躍する存在の様に意味が変わって行き
最後、事件が解決した後ピーターが電話番では無い
本当の意味でのエージェントになり、続編を臭わせて
ドラマは終了します
見始めたらやめ時が見つからないクリフハンガードラマ
おススメです\(^o^)/