にきさんすけのバラエティショップ

ASD自覚者(確定診断未実施)が、映画や漫画等の感想を書いてます

「アシカノ(明日、私は誰かのカノジョ)」の「ゆあてゃ」について

 「サイコミ」で連載されている漫画「アシカノ」ですが今、最終章「No Woman No Cry」に入っているみたいですね。

 

 「雪で始まり雪で終わる」という、円環が閉じる構造の模様。

 

 現時点でわたし実はまだ、「菜々美さん」のエピソード「What a Wonderful World」の序盤で止まっています。たぶんテーマは「加齢」で、以前雪が男から言われた「賞味期限」の話をするんだろうなと予想しているので読み進めるのを躊躇しています😅

 

 まだ完結していない作品ですが、エピソード毎に主人公が違っていて、たぶんみなさんがいちばん好きなキャラクターはおそらく第4章「Knockin’on Heaven’s Door」に出て来た「ゆあてゃ」だと思うんですけど。

 

 このエピソードでは、主人公は「真矢萌」という本当に普通の、自分をちゃんと客観視出来ている筈のキャラが、ちょっとした事でホストにハマってホストに使う金を稼ぐ為に風俗の仕事を始めてしまう経過が、すごく自然に描写されていて「アシカノ」のエピソードでもいちばん人気があるんじゃ無いかと思ってます。

 

 

 で、そこには「ゆあてゃ」という、先んじてホストにハマっている、はっきり言って「壊れてしまった」女性(地雷系女子)が居て、両手には無数のリストカットの痕があり「高須クリニック」の「高須幹弥」こと「みきてゃ(自称)」もいちばん好きなキャラに推していて、「みきてゃ」によると彼女は境界性人格障害であると推測されている。ちなみに私は「雪」が好きです。何故ならいちばんまともで、ちゃんと自分を持っているから。

youtu.be

 

 彼女もまたホストにハマっていて、その資金稼ぎの為に風俗の仕事をしているのですが「なにかに寄りかかりたい人」なのは見ていてわかりましたね。

 

 ストゼロをストローで飲む娘!

youtu.be

 

 同じホスト狂い同士、萌とゆあてゃは友達っぽく会話するんですが、萌はホストに貢ぐ為に風俗の仕事をするうちに、「私いったいなにをやっているんだろう」と我に返り、彼女はホスト狂いという地獄から脱出できるんですがそれでも彼女はゆあてゃの事を「親友だと思っている」と言ってくれるけど、ゆあてゃは「え、ぬる…」と萌との関係を切ってしまう。「男」どころか「他者」にも救われないというアシカノの本領が発揮された屈指のエピソードですが「なにコイツ、両手にリスカ痕があって統合失調症で薄情というか人間関係の希薄な嫌な奴だなー」と読者に思わせたところに番外編である「Stairway to Heaven」が始まり

 

 彼女が何故ああなってしまったかの経緯が明かされるのですが本当に話の運びが憎いくらいに上手い!元々彼女、田舎の出身で祖母を介護していた(ヤングケアラー)父親からはネグレクトを受け、祖母は認知症を患った後死亡。地元での居場所を失った彼女は、東京にいる関係を持っていた男を頼るも、そいつからは切られ、途方に暮れていたところをスカウトされる。

 

 ここの、スカウトされた時の彼女の表情自分の「才能」に気づいちゃったんですよね…😣この作品は、当事者の取材を元にして制作されているのでキャラクターに安易な救いを与えるのは説得力が無いのは分かってはいますが、せめて雪は最後救われて欲しいかなと勝手な願望を持っています。

 

 それな!!推ししか勝たん~~!!🫵😆