作者自身がASD(自閉症スペクトラム障害)である著作を読んで気づいた事を書きました。
作者:サラ・ヘンドリックス
この本の内容は、男性特有の障害と見做されがちな「ASD(自閉症スペクトラム障害)」が女性にもある事と、女性のASDが見つかりにくい理由と女性と男性とでの症状の共通点と相違点がある事が、いろんなASDの女性たちにインタビューした結果判明した。
女性のASDが見つかりにくいのは、まず本人に自覚症状がない事と、女性が集団でのふるまい方を模倣する(擬態)のが上手い為に検証するデータが乏しい事が理由であると。女性が子供の頃に行う「ごっこ遊び」が、人間関係のある種のシミュレーションになっていた為に擬態が上手く出来た事も見つかりにくさの原因なのだそうな。
あと、ASDが男性特有の障害であると見做されている為にそもそも信じてもらえないとか、性別による様々な差異が書かれています。
男性との違いとして、ASDの共通の特徴である
「言われた言葉をそのまま信じる」
「非言語会話が苦手」
「相手の表情がどういった意味なのか分からない」
等の特徴が女性のASDでは暴力や性的な搾取の対象になりやすいというのは
「この世界本当に優しくないなー」とゲンナリ😮💨
性別による違いもあるし、個人個人で障害の程度の差や特徴が違うので、この障害を持っている事の生きづらさがここで改めて確認できましたね😩
その中で、女性のASDが「人間以外の動物に強い関心を持ち動物そのものになる事を想像したり望んだりする」という記述があって「あれ、私もそう思っているんだけど、私は男性だけどこれってどういうことなの?」って思って、どうやら男性である私の中に女性がいるみたいですね😅
私は主人公がASDの映画を観て、自分を疑似的に客観視する事が出来たので自分のASDを自覚出来ました。
自分がASDだと自覚は出来ましたが、まさか自分の中に「女性がいる」事には気づけませんでした(;'∀')