Disney+のドラマ「マンダロリアン」S2全話視聴後の感想です。
<S1 視聴後に感じたあれこれ>
マンダロリアンの評判は私も聞いてはいたのですが、いかんせん金欠なのと動画配信サービスはNetflixを主に利用していたので腰が重かったのと、ディズニーに対してはあまりいい感情を持っていないので距離を取りたかった事もあり視聴を見送っていたのですが、他の人からはおそらく
「え、いまどきS1見てんの?」
等と言われるんだろうなと引け目を感じておりましたが、実際にS1を視聴してみて
「悔しいけど面白い!(クリムゾン先生風に)」
等とありがちな反応をしました。
で、S1視聴後にこのドラマを見て感じた事としては
・マンドーこと「ディン・ジャリン」は確かに強いけど、最強では無くてそこが一層
彼の魅力を引き立てている。
・ディンはマスクをつけているので表情は見えないのに、何故か人間味を感じる。
・本家スター・ウォーズを「正史」とすれば、このドラマは「裏面史」であり、正史で
起きた事件の犠牲者達のドラマでもある。
・スター・ウォーズは作品世界が確立されているので、その作品世界ルールが分かって
いるほど楽しめるし、新規参入者は同じDisney+内で正史を学べるから入りやすいと
いう利点がある。
といったところです。
以下チャプター毎の軽い感想(第1話のみ別に感想をアップしてます)
<チャプター10「乗客」>
なんか「エイリアン2」オマージュっぽい話。乗客が大切にしている卵を食べた事を言わないんですねw帝国崩壊後の混乱期でルーク達が帝国滅ぼしちゃったのは良くなかったのかな?みたいな感じがしていましたが、そんな事は無かったのがここで分かる。新共和国側がディンを追う時に決して撃ったりせず、最後助けてくれさえしますからね。
<チャプター11「後継者」>
仲間と思った連中に会えたと思ったらそいつらは簡単にマスクを脱ぎ、ディンは一匹狼のままだけどマンダロア兵団も復興を目指していて、ここで帝国とマンダロア兵団がある意味で鏡像関係にある事が分かる。帝国が「帝国に栄光あれ」と唱和するのに対してマンダロア兵団は「我らの道」と唱和する所とかね。自分的にこのチャプター最大の見せ場は、あのamazonプライムオリジナルドラマ「BOSCH」で主役を務めたタイタス・ウェリヴァーがカメオ出演している事ですね。
<チャプター12「包囲」>
船の修理の為にS1で縁があったグリーフ・カルガとキャラ・デューンに再会。世の中狭いというよりあまり登場人物を増やさない方向性なのかなって感じ。チャイルドとディンの関係性はもう親子そのものですね。S1 の最後で出て来たタイファイターが何機も出て来て、ここらへんは少年漫画のパワーインフレっぽい。残党といってもまだ帝国の武力が強い事を示す話。ここまで観て来てグリーフ・カルガ役のカール・ウェザースが、俳優だけではなくディレクションや監督まで務めている多才な人である事が分かって来て「『プレデター』でシュワルツェネッガーに握手からの腕相撲に敗けたオッサンなんて思っていてすんません!」と、認識を改めましたね。
<チャプター13「ジェダイ」>
ディンがジェダイに初遭遇、そこでチャイルドの名前が「グローグー」であり、ディンがその名を呼びフォースを使わせる事でふたりの絆が深まる。本家で失敗してしまった「父と息子の関係性のやり直し」がここで強調される。
<チャプター14「悲劇」>
「ダンク・ファリック」という言葉が罵り以外にも使い道があるのが分かって、ついうっかり現実でも言ってしまいそうwこの回の目玉はファン待望のボバ・フェット復活で「敵の敵は味方」とばかりにボバと共闘する。復活したとおぼしき帝国と「2つの復活」が描かれる。
<チャプター15「信奉者」>
グローグー奪還の為の準備回で、囚人メイフェルドの過去と罪の清算をわずか数十分で描く、脚本の上手さが光る話。ディンがグローグーを奪われた事で彼を大切に思っている事を自覚する。
<チャプター16「救出」>
グローグー奪還、ダークトルーパーの登場、モフ・ギデオンとの決着とダーク・セイバーを使った事で図らずもディンはマンダロア兵団の王になってしまいそうになり、そしてまさかのルーク登場!ディンが1体を倒すのにあんなに手こずったダークトルーパーをどんどん倒していくルーク。エピソード6の後の話なので、ジェダイとして完成された事を我々は知っているから強さに説得力がある!デジタル処理の恩恵で違和感が無い!最後、グローグーを大切に想うからこそふたりは一時別れざるを得ず、ディンがマスクを脱いで瞳がウルウルしているのは完全に父親そのもの。
「ダンク・ファリック!(悔しいけど面白い!)」