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小島慶子さんを理解するまでの旅 小島慶子:著 「おっさん社会が生きづらい」感想

 元アナウンサーで現在はタレントでエッセイストの小島慶子さんが、5人の識者と対談した本を読んだ感想です。

 

<感想>

 まず、この本を読むまで私は小島慶子という人をちょっとあんまり好きでは無かったんですよね。この方がTBSラジオ番組「小島慶子のキラ☆キラ」でパーソナリティを務めていた時に、私の記憶違いで無ければ映画評論家の町山智浩さんのコーナーで町山さんに対して決めつけの様な事を言い、たしなめられたりした事があったり、番組が終了するという話の際に局側の意向と自分の方向性が違うとみるや、あっさりと降板したので正直ちょっとムッとしていたんですね。でも、キラ☆キラの放送中に発生した「東日本大震災」の際に彼女が見せたプロの対応に関心はしていました。 

小島慶子 キラ☆キラ - Wikipedia

 で、今回この本を図書館でたまたま目に入ったので借りて読んだのですが、やっぱり相手を知る事って大事だなと改めて気づかされましたね。小島さんが上記の様に町山さんにたしなめられた理由って、彼女がADHD注意欠陥多動性障害)なのが関係していたみたいで、しかもその事を本人は知らず40歳になって気づいたんですね。そもそも番組を降板した理由だって局側と自分の方向性の違いで、TBSラジオはあの超優良番の「荒川強啓デイキャッチ」とか「伊集院光とらじおと」を辞めさせてしまっていて、降板したのは自分を曲げたくなかったからそうしたのですからね。

 

 この本、タイトルだけ見ると「男を一方的に批判しまくる本なのかな?」等と思うかも知れませんが、そんな事は無くて小島さんは夫とふたりの息子の4人家族で、夫が仕事を辞めて自分が一家の大黒柱になった事でなんと自分の中に「おっさん」が居る事を発見し(抑圧の移譲)本の中で語られるのですが、夫が小島さんに対してかなりヒドイ事をしたのに、夫である本人は自身がした仕打ちを自覚しない事でこの「おっさん性」というのはいったいなんなのかを5人の識者と話し合っていくという内容になっていて、最後にフェミニスト社会学者の上野千鶴子さんと対談するのですが、ここはもう対談というよりカウンセリングみたいになっていく。

 

 そして自分がなんでこの本に引き付けられたのかを考えると、どうも私はフェミニズムに接近しつつあるのでは無いかと思っていて、それは何故かと思ったら上野さんが2019年に東大入学式の祝辞の中で、フェミニズムとはどういうものかを述べている箇所があって、それは「フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です」と発言していて、そこに共感したからなのだと自己分析しています。

youtu.be

 

 この本を読む前は小島さんの事をあまり良くは思っていなかったのに、読了後には彼女の事を少しは理解出来、また嫌いでは無くなり男社会というものの生きづらさの原因を理解するとっかかりの様な物を得られて大変有意義な読書体験をさせてもらいました。

 

 女性や男性の中に「おっさん」が生まれてしまう日本の社会構造、私もいや~んです😫