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黙示録を小馬鹿にするボンクラ達のコメディ 映画「ディス・イズ・ジ・エンド」感想(2013年公開)

 世界の終末を小馬鹿にして描くコメディ映画の感想です。

 

監督・脚本:セス・ローゲンエヴァン・ゴールドバーグ

主演:セス・ローゲンとそのボンクラ仲間達

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<あらすじ>

 「ヨハネの黙示録」に書かれたこの世の終わりが実際に起こったとされる世界で、セス・ローゲンとその仲間達が、生き残ろうとしているんだかいないんだかよく分からない感じで奮闘する。

 

<感想>

 なんというかさー、私の300円(amazonPrimeでレンタル視聴)と1時間46分返してもらえないですかね?久しぶりになんかしょうもない映画観ちゃった感が凄いんですけど。

 

 原作は、2007年にyoutubeで公開された「Jay and Seth Versus The Apocalypse」という短編映画が元になっていて、それをセルフリメイクした作品。

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 映画の内容としては、セス・ローゲン(本人)とジェイ・バルシェル(本人)が再会し、ジェームズ・フランコ(本人)のパーティーに参加してそこでしょうもない乱痴気騒ぎをして、途中コンビニに行くとなんか世界が終わり始める。パーティー会場に戻って状況を説明しようとしたら世界の崩壊がそこにも迫って来てほとんどの人が地獄に落ちる(パーティの参加者はみんなハリウッド関係者だからw)けど、ローゲンを含む見知った5人のボンクラだけが生き残り、そこで残された水と食料でなんとか生き残ろうとするといった感じ。

 

 途中、あのハリー・ポッターハーマイオニー役で有名なエマ・ワトソン(ストーカー被害に遭った事があるのに良くこの役引き受けたな)が出て来るも、5人のうちのひとりがどうしようもない発言をした事で彼女から見捨てられ、ここらへんから正直観ていてイラッとして来て途中何度も観るのやめようかなと思いました。

 

 でも、300円払っているので最後まで頑張って観ましたが、この5人(途中もう一人ボンクラが加わる)は世界が終わっているのに「スモーキング・ハイ2」の続編を自主映画風に撮影しだしたり、なんというか成長してない中学生みたいで情けなくて仕方がないんですよね。

 

 それと、出て来る俳優が役名では無く本人で出演していて、自分の公式イメージを誇張しセルフパロディにして演じていて、真面目に観る様な映画では無かったのが分かってまたここでもイラッとしちゃう。私がイラッとする理由は、おそらくこの映画に実名で出ている俳優達をあまり知らないからそれほど楽しめない事と、映画というものに自分が期待しているものとの齟齬があるからなんでしょう。コメディ(喜劇)なんだから登場人物が滑稽なのは当たり前なのにね😅

 

 そして、この世界の終わりは「ヨハネの黙示録」に書かれている事そのまんまらしいので、善き行いをしたものは天国に行けるらしく、劇中でたしかに善き行いをした人は天国にいけるんだけど、天国に召喚(?)される最中に口汚い言葉を使うと召喚がキャンセルされたりして、もちろん製作者達は天国も黙示録も信じてはいないので、茶化しているのが分かる。

 

 「ポストアポカリプス」的世界観なので「マッドマックス」や「北斗の拳」的な「ヒャッハー!」みたいな奴も出て来て、そういう暴力世界で生き残る為にチャニング・テイタム(またしても本人)がその、なんか「男性奴隷」にされちゃったりして、なんというか「イイハナシダナー😅」って思いましたね。

 

 最後、無事天国に行けたローゲンとフランコだけど、そこでは全ての望みが叶い、素晴らしい天上の音楽が流れるといったところでなんとバックストリートボーイズ(本人達)が登場し、全員が踊ってEND……しょうもな!

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 この映画、日本では劇場未公開なのですが(アメリカ本国では100億円以上の大ヒット)その理由は、おそらく出演している俳優やアーティストをちゃんと知らないと楽しめないからでしょうね。

 

 「ダンク・ファリック!(しょうもな!)」